
著者:坂木 司
双葉社(2014-02-19)
販売元:Amazon.co.jp
こわがりな大学生・二葉(でも、推理小説研究会所属!)と、ミステリ大好きな中学生・隼人が、日常に潜む謎を鮮やかに解決した『先生と僕』から、少し「おとな」になった二葉と、ますます頭脳が冴える隼人が帰ってきた!
本を読み終わるのが久しぶりすぎて…
私事ですが転職することになり引き継ぎ作業に追われてくたびれて読む気になれませんでした…。後任が新卒だから仕事内容はもちろん社会人の常識的なことを教えねばいけないから大変…1週間半で。しかも私以外は誰も何もしてくれないというアウェーな感じ。ま、だから辞めるんですけど。
と愚痴は置いておいて。
まっ、まさかこの作品で続編が出ようとは。
そして二葉と隼人が全く持って年を取っていないなんて!…ショック。
まあ、半分冗談はいいとして相変わらずのいいコンビでした。大人びている中学生の隼人にものすっごく怖がりで悪いことを考えるととことん悪い方向へ考えていってしまう二葉。二葉の人間性が好きです。こういう人ばかりだったら良いなぁと思うのだけど。まあ、競争意識が全くないから日本中がこうだとダメかもですが^^;
連作短編集でどの作品も人は死なないんですけど、テーマはリアルで何だかずしっときました。
就職活動とかものすごくリアル。あとはもっと人と会話しようっていうこと。何だか簡単な書き方だけど本当にそう。めんどくさいから言わないんじゃなくて、分かり合うために話し合うって本当にいま大事だなって読んでいて思いました。
読んでいて悲しくなるところもあったけど、二葉の素直で純粋な言葉に心打たれたりしました。前も書いたかもしれませんが二葉はこのままでいてほしいです。ピュアで優しい人でいてほしい。ただ、悪い人に騙されないでねと祈るばかりです^^;
そして物語に出てきた「黒蜥蜴」
私はどちらも読んだことはないけど、きっとマ行の作品のほうが私は好きな気がします。
〈双葉社 2014.2〉H26.3.27読了
拍手ありがとうございます。
本を読むのが大好きとのことでいろいろお話させていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。