箱根駅伝 - 世界へ駆ける夢箱根駅伝 - 世界へ駆ける夢
著者:読売新聞運動部
中央公論新社(2013-11-22)
販売元:Amazon.co.jp

襷に込めた意志と情熱。箱根に憧れ、箱根に泣いて、ランナーたちは強くなる。走り継がれる想いを背負い、箱根路の歴史を彩った選手たちの物語。

ヤバイぞ!これはヤバイ!
最近はお昼休憩中にしか読んでいないのですがお昼に何度泣きそうになったことか…。
もうもうもう…泣いていいですか?そしてすんごい長くなると思いますけど良いですか?(誰に聞いてる)
私のブログだし良いか。
もう箱根駅伝好きには堪らなかったです。
箱根路を走ったたくさんの方々のインタビューももうもう…!
この方ですか!この方出しますか!っていう人がたくさん。一人で大興奮してました。誰かに伝えたかったですよ…。
ということで長くなることは確実なので1章から順番に語りますよ。
第1章は5区を走った選手4人。
最初は柏原選手。そうか、柏原選手は高校生の時から5区を走りたいと思っていたんですね。都道府県別男子駅伝で今井選手に話していたなんて…素敵です。2人が共演したサッポロビールのCMを見ましたよ。
去年バージョンのやつです^^2人でランニングしているのが素敵でした。今井選手が解説でいるところですぐに区間新記録を打ち立てちゃったから私の第一印象は凄く悪かったんですけど^^;今はそんなことありませんよー。
次は今井選手。今井選手の印象はやっぱり2年生からですよね。1年生の時に2区を走っているのを見た記憶、全然ないです…。というか2年生の時が凄すぎるんですよね。
15位からの11人抜きで4位にまで浮上して。マジで?やったぁ!みたいな表情は今でも覚えてます。3年生の時も4年生の時も。ゴールテープ切ってたもんね^^
同い年だからなおさら応援したくなるんですよね。「山の神ここに降臨!その名は、今井正人!」って言われていたもんね。今井選手は山の神って言葉ちょっと重荷に感じていた時もあったんですね…。それは知りませんでした。
そして金さん。金さんが箱根を走っていた事を知ったのは割と最近でした。5区を4年間で山登りのスペシャリストだったんですね。当時は木下選手。金さんがアスリートとして走っている姿を見たことがないので興味深く読みました。
第2章は花の2区を走った選手。
リアルタイムで見たことのない方ばかりでしたけど、瀬古さんってやっぱりすごい選手だったなぁということを再確認。そして瀬古さんを見て渡辺さんが早稲田に入って、渡辺さんの走りをみて竹澤選手が早稲田に入って。
凄いなぁ。こういう結びつきがきっかけが歴史を作るんですよねぇ。
服部さんという方、今年の箱根駅伝のCMに出られた方ですよね。13位から12人抜きして1位になったって凄いですね…。そんなすごい人だったんだ。
第3章は世界で活躍したランナー。
私が知っていたのは谷口さんと尾方さん。谷口さんはバルセロナオリンピックのときのこと、当時8歳?だったんですけど覚えてます。あれがなければ金メダルだっただろうなーって日本国民全員が思っていましたよね。
尾方さんが山梨学院大出身で箱根を走ったと知ったのは割と最近でした。引退されましたが所属されていた中国電力が以前ニューイヤー駅伝で優勝されたとき、出場選手が全員日本人で、大和魂を見せつけられた記憶があります。懐かしいな。
第4章は福島出身の選手。
佐藤敦之さんに藤田敦史さん。2人とも引退しちゃいましたねぇ。2人とも私は大好きな選手だったので凄く残念でした。
お二人もそうですし、柏原選手と今井選手も福島出身なんですよね。
佐藤さんと今井選手の出会いは知ってました^^中学生の少年にとって大学生って大きいですよねぇ。そんな時に出会って嬉しかっただろうな。
それについ最近。2年くらい前かなぁ。都道府県別男子駅伝で2人は同じ区間を走っていてしかも前の区間の選手がほぼ同時に来たんですよね。走る前に2人が握手していたんです。それにものすごく感動したんです!あのシーンは絶対忘れない。
第5章は途中棄権した経験のある方。
この方の名前があってびっくり。そして凄く嬉しかった。山梨学院大の中村選手。10キロ近くずっと歩き続けていたシーンを、私は今でも覚えています。ついに歩みを止めたとき、私は当時小学生だったんですけど、泣きました^^;
次の年、2区でごぼう抜きして区間賞を獲ったんですよね。その日私見れなくて、今でも見れなかった恨みつらみを親に言うくらい悔しい思い出です^^
今の中村さんを知ることが出来てうれしかったです。
今年、その時以来の途中棄権となった山梨学院大。今年の予選会を勝ち抜き、本戦へ返り咲くのを楽しみにしています。
櫛部さんは早大だったことは知っていましたが現役のことはもちろん知らず…。私の印象は申し訳ないですが最初から城西大の監督です。上武大の花田監督も然り。読んでいて思い出したのは城西大の石田選手が途中棄権した時、次の年に同じ区間を走りたいと言っていたけど、櫛部監督は当時同じ区間を走ったらトラウマだったのか記録が伸びなかった経験があって、石田選手は違う区間を走ったんですよね。
結果は区間2位の好走。櫛部監督の采配は的中していたんですよね^^私が言うのもおこがましいですが、そういう辛い経験をした方は指導者にふさわしいんだろうなぁと思います。
第6章は名監督となった方々
大八木監督も箱根を走っていたんですね。しかも駒大。駒大って常勝大学で4連覇の印象も私は強いのですが、強くなったのって割と最近なんだなぁと思いました。最近と言っても20年近く前からではありますが。
やっぱり指導者なんですよね。
小出監督も走っていたんですねー。知らなかった…。
第7章は留学生。
4人出てきましたが皆さん凄く素敵。日本を愛してくれているのが分かって嬉しいです。私が1番印象深いのはモグス選手かな。あの帽子を被って走る姿が可愛かったんですよね^m^確かに凄い選手ではあったんですけど、この本にも書かれていますが最初は速いけど終盤バテて失速するという印象が結構強いです。実業団に入ってから北海道マラソンも走ったんですよね。でもやっぱり後半に失速してあまり記録が良くなくて。最近日清に所属になって嬉しいなと思っていたんです^^これからの活躍に期待します。
ダニエル選手の20人抜きは本当に凄かった。記念大会っていうのもありましたけど、これから記念大会で出場校が増えない限り、絶対破られないですよね^^;
第8章は学連選抜。
川内選手は知りませんでした。流石に当時は知らないですねー。
でも、鐘ヶ江選手はものすごく覚えてます!名前を見て凄く嬉しかったです!今井選手が5区で11人抜きを達成した前の年、鐘ヶ江選手は5区で9人抜きを達成したんですよね。
学連選抜の選手でここまで覚えている選手はいないです。予選会で惜しくも出場できなかった大学の選手などは別にしてですが。それほど印象に残っている人です。
筑波大学で、卒論もあって就職先も決まっていて、走るのを悩んだ時もあったけど、走ることを選んだと当時の実況で言っていました。走ってよかったんですね。本当によかった。
現状も知ることが出来てうれしかったです。
来年からまた学連選抜が復活するのが凄く嬉しい。

…あれ?すんごい長いな。
もっと語りたいけど語り足りないけど止めておきます。
この本を読めて本当によかったです。なかなかのマニアック具合がたまらなかったです^^何だか熱い気持ちがこみ上げてきました。

〈中央公論新社 2013.11〉H26.3.13読了