二重螺旋の誘拐 (『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ)二重螺旋の誘拐 (『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ)
著者:喜多 喜久
宝島社(2013-11-11)
販売元:Amazon.co.jp

誘拐は連鎖する!? 『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作『ラブ・ケミストリー』(累計12万部突破)で人気を集めた著者による、緻密にして大胆な誘拐ミステリー! 大学に勤務する香坂啓介は、先輩・佐倉雅幸の一人娘・五歳の真奈佳に、妹の面影を重ねて可愛がっていた。ある日、帰らない真奈佳を心配する雅幸と妻・貴子の元に、誘拐を知らせる電話が……。啓介と雅幸の物語は、螺旋のように絡み合っていく――。巧緻なプロットと周到な伏線が、ド派手などんでん返しを演出します。

喜多さんだから何かカラクリがあるんだろうと思って読んでいました。カラクリ自体はなんとなく気づいていたんですけど…啓介の方がどうも…あれ、犯人誰だかすぐにわかっちゃう気がするんだけどなぁ。見知らぬ人が犯人じゃないでしょ、あれは。
って思っちゃって結末を読んで若干テンションが下がったと言いますか…
ずっとどうなるんだろうとドキドキして読む手は止まらなくてあっという間に読んでしまったんですけどね。それでもどうもそれか〜と思うとうーん…
啓介については私は気持ち悪いとは思わなかったから、最後は良い方向へ行くと良いなぁと素直に思いました。
それから、本編とは関係ないんですが、物凄い大事なシーンで誤植があって^^;
それが残念でした。
それでもこの作品は喜多さんの作品の中で1番専門的な部分が少ないストーリーだったと思うので、読みやすかったです。
色々言っていますがお話は面白かったです。

<宝島社 2013.11>H26.3.1読了