
著者:三上 延
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス(2014-01-24)
販売元:Amazon.co.jp
静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。
物思いに耽ることが増えた彼女はついにこう言うのであった。必ず答えは出す、ただ今は待ってほしいと。
ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。いわくつきのそれらに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。
脆いようで強固な人の想いに触れ、二人の気持ちは次第に近づいているように見えた。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。
この邂逅は必然か? 彼女は母を待っていたのか? すべての答えが出る時が迫っていた。
読みました。じれったい。あぁじれったい。
でもそのじれったさが好きです。少しずつ、ほんの少しずつ進んでいきました。
プロローグを読んで順番に読んでいくとあるカラクリに気づきます。
それがやられたーと思いました。
今回もまた登場する本が魅力的です。
ブラックジャックの漫画が出てきたのも意外でした。その秘密も知ることが出来ました。
このシリーズ、完結したら全部買おうと思っていたんですけど、もう買っちゃおうかなぁ…今更ですけど^^;この本を読むとプラスで5冊くらい読みたい本が増えるので困ります^^
今回も「愛のゆくえ」が特に読みたくなりました。
そして「われに五月を」こちらはすずらん本屋堂に三上さんが出演されていた時にお話されていました。聞いた後に読むことが出来てよかったです。そしてその段階でもう終盤に近付いているというお話をしていました。次回作は秋に出すのが目標だそうです。秋になる前に全部買っちゃおうかなぁ。
最後は良かったことと気になることと…。
早くも次回作が気になって仕方がありません。
〈アスキーメディアワークス 2014.1〉H26.2.26読了
私、栞子さんが告白した後の、大輔の返事がすごく好きなんですよ。それは古書の外側にいる大輔ならではの、素直な答えだったから、栞子さんの心も打ったのでしょうね。
私が気になったのは「彷書月刊」です。古本好きの情報誌みたいなものらしくて、私の好きな漫画家さんも、古本屋でのバイト経験の漫画を掲載していました。
機会があれば読んでみたいです。