まほろ駅前狂騒曲まほろ駅前狂騒曲
著者:三浦 しをん
文藝春秋(2013-10-30)
販売元:Amazon.co.jp

オススメ!
まほろ駅前で起きる、混沌と狂乱の大騒ぎ!
まほろ市で便利屋稼業を営む多田と行天。ある日多田は行天の元妻から子供を無理やり預けられて困惑する。待望のシリーズ第三弾。

シリーズ第三弾です。二弾を読んだときは全然覚えていなかったのですが今回はちょこちょこ覚えてました^^
今回は長編でしたね。相変わらずの多田と行天のコンビが面白かったです。二人の口げんかは夫婦漫才のよう。
あらすじだけ読んでいたらバスジャックと書かれていたのでどういうことだろうと思っていたら…バスジャックなんてものすごく後半じゃないですか…しかも全然重要部分じゃないし。最近HPのあらすじに翻弄されているような気がします^^;読む自分も悪いんですけど。
という事で今回は行天の娘はるちゃんを預かってほしいと行天の元妻から依頼され不思議な共同生活を送ることになります。前作で行天が尋常じゃないほど子供に怯えて殺意すらわいてるんじゃないかと思い大丈夫かと思いましたが、はるちゃんを預かったことで行天も過去をほんの少しだけ払しょくできたんじゃないかなと思います。はるちゃんのいう「タダサン」「ギョーテン」っていう字面すら可愛かったです。
行天の過去が少し垣間見えましたが、何だか現代でもありそうな感じで凄く気持ち悪くなりました。実際こういうことして行き過ぎた事件ありましたよね。背後霊がそこまでいかなくてよかった。「正しいと感じることをしろ。正しいと感じる自分が正しいのか、いつも疑え」私もちゃんと理解できていないと思うけどこの言葉は良いなと思いました。
今回は結構分厚かったのですが、面白くてあっという間に読んでしまいました。本当は昨日夜通しで読みたかったけど仕事があるから自重したくらい^m^
ラストがこのままどうなるの〜と思っていて、でもよかった〜と思って、それからはぁ?!という展開だったので(読まないと全く意味不明)次回作も楽しみです。次回もあるとしか思えないラストで嬉しかったです^^

〈文芸春秋 2013.10〉H25.2.7読了