世の中それほど不公平じゃない 浅田次郎 最初で最後の人生相談世の中それほど不公平じゃない 浅田次郎 最初で最後の人生相談
著者:浅田 次郎
集英社(2013-11-05)
販売元:Amazon.co.jp

そのとき、日本中の文芸編集者が腰を抜かした――。
「エエーッ! ! ? 浅田次郎が悪名高い『週刊プレイボーイ』で連載だって! ?」
ぶっちぎりの男性グラビア週刊誌『週刊プレイボーイ』誌上で、小説家・浅田次郎の人生相談が始まって1年と4か月。2013年8月をもって、惜しまれつつも大団円を迎えた名物コラムがこのたび、単行本になって帰ってきました。
悩める相談者たちをまずは一の刃で真っ二つ。返す刀でもうひと太刀。
ばっさばっさと斬り捨てたそのあとで、そっと両手をさしのべる……。
笑えて、泣けて、勇気が出る。
まさに浅田ワールドの「粋」を堪能できる、ぶっちぎりの人生相談書となりました。
浅田次郎フリークを自認する人には、新たな発見と感動を。浅田次郎の本を知らない人には、豊かな人生を歩むための後押しと、めくるめく世界への入り口を。
文壇を代表する大作家の含蓄に富んだ爽快な人生訓の数々は、毎日に小さなくすぶりを感じているあなたの心に、必ずやさざなみを残していくことでしょう――。

浅田さんの作品を読むの、ものすごく久しぶりでした。しかも前に読んだ本もエッセイだったような…。小説がご無沙汰になっちゃってすみません←
タイトルが直球で気になったので読みました。
いやー面白かったです。
質問はくだらないものから深刻なものまでありましたが、浅田さんはどの質問にも丁寧に答えていると思います。前に読んだ悩み相談の森さんともまた意見が違うところもあって面白かったです。
似たような悩みだなーと思ったことにどんな返しをするんだろうと思ったら一刀両断だったりして^^;手厳しかったり優しかったり。浅田さんの哲学がちりばめられていると思いました。
最後に書かれていた言葉が印象的でした。
「時には他人の知恵を借りるのも必要だけど、それはあくまで参考にしかならない。(略)大概の場合、他人が何を言ってもほとんど自分の力にはなりません」
略の部分も良いこと書いてあるんですけど^^;
結局決めるのは自分なんですよねー。わかっちゃいるんですけど。
面白かったです。浅田さん自身の言葉がずしっと来て、浅田さんのことも好きになりました。最近読めていないけどちょこちょこ小説読んでいきます。

〈集英社 2013.11〉H26.1.19読了