「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)
著者:森博嗣
朝日新聞出版(2013-05-10)
販売元:Amazon.co.jp

―働くことって、そんなに大事?―
私たちはいつから、人生の中で仕事ばかりを重要視し、もがき苦しむようになったのか?
本書は、現在1日1時間労働の森博嗣がおくる画期的仕事論。
自分の仕事に対して勢いを持てずにいる社会人はもちろん、大学生にもおすすめ。
★著者より★
仕事に勢いが持てなくても、すごい成果が残せなくても、人が羨む職業に就けなくても、
きみの価値は変わらない。人々は、仕事に人生の比重を置きすぎた。
もっと自由に、もっと楽しく、もっと自分の思うように生きてみてもいいのではないだろうか。成功するとはどういうことなのか?
良い人生とは?すり切れた心に刺さる画期的仕事論!

いつもお邪魔しているブログ様のところに載っていたので気になって読みました。
私、結構こういう本を読みます。悩んでいる時は人に相談したり本を読んだりして人の意見を聞きます。鵜呑みにしてはいないと思うんですけど、多分背中を押してほしいんですよね。自分の考えは間違っていないよって。
森さんの作品を読むのは本当に久しぶりで、小説以外は初めて読みました。小説以外も結構出されているんですね。森さんの作品をコンプリートするのは不可能だと思います^^;
森さん独自の仕事に対する考え方は面白かったです。でも、仕事に悩んでいる人が縋って読むには不適切だと思います。なかなかブラックです。というか親身じゃないというか…悪く言っている訳ではないです。森さんはあくまで自分の捉え方を説明されていて、後は責任持てないから自分で考えなさいって促しているのだと思いますが。
まあ、自分で考えられないところもあるから縋って本を読むんですけどね。
でも、こういう意見もあるんだという事と、仕事で嫌な部分もそうとらえればいいのかと思う部分もあったりして読んでよかったと私は思います。
個人的に仕事を辞める時に引きとめられると思うなというくだりは納得^^;
私は辞めたところはどちらも私のためを思ってというていで(本心は分からんが)話を進めてくれたのでまだ良かったのかな。いなくなるのは寂しいけどあなたのためを思ったらしょうがないみたいな感じで。そこは気持ち的に救われていたのかも。申し訳ないっていう気持ちが和らいだから。
そうですよね、仕事は仕事ですもんね。私は社会人7年目ですがその根本的な事すらまだわかっていないような気がします…。

〈朝日新聞出版 2013.5〉H26.1.14読了