
著者:埜納 タオ
双葉社(2013-05-16)
販売元:Amazon.co.jp
おかげ様で、1巻が重版につぐ重版で売行き絶好調の新感覚・ライブラリーコミック第2巻!
市立図書館で働く新米司書・ひなこが、利用者の調べものをお手伝いする「レファレンス・サービス」によって、難問・奇問を解決します。
今回の依頼は「昔、好きだった絵本を探してほしい」「文化祭でみんなが、あっと驚くレシピを知りたい」など。
果たして、ひなこはこの迷宮入りしそうな難問を解き明かせるのか!?
図書館コミック第2弾です。前作から1年半も経っているんですね。
前回も言ったと思いますが、図書館でのレファレンスという業務は司書にとって大きな仕事でもありやりがいのある仕事でもあり重きを置きたい(と思っている)業務です。
でも、なかなか利用者には認知されていないんですよね。もっとアピールしろと言われればそれまでなんですけど。
今回もリアルなレファレンス業務でしたねぇ。
最初の絵本のレファレンスは結構な頻度であります。(例)「うさぎが主人公で、妹がいて、みんなで食事をしたり踊ったりする絵本だったんですけど、なんて絵本でしたっけ?」みたいな曖昧な感じで来るのは絵本が多いです。たぶんお子さんのために絵本を沢山借りて読んで、だから1冊1冊のタイトルは覚えていなくて、でも子供がまた見たいっていわれてどうしよう…みたいな展開だと思うんですけどね。
私も受けたことがありましたが、自分の手で導けたのはなかったです^^;先輩が助けてくれました。
歌もありますよ〜それこそ歌われてこの歌って言われたこともありますし、曖昧なタイトルでこの曲って言われたこともありますし。でも、見つけられない場合もありますが様々なジャンルの曲を調べる本はたくさんあるのでぜひ図書館を利用してほしいと思います。
植物もそれこそ、実物を持ってきてこれはなんて名前だっていうのもありますし、写真を見せられて家にあった仏像なんだけど価値があるかどうかわからないから調べてとかまあいろいろあります。
でも何はともあれ図書館にレファレンスという業務があると伝えてくれているこの作品はとてもありがたいなと思います。
ただ、以前も言ったのですができれば図書館か司書の監修をつけてほしいなぁなんて思います。少し触れてくれていますがレファレンス以外にも仕事はたくさんありますし、今の図書館の運営に関する問題もあります。
物語なんだからと言われればそれまでなんですけどここまで綺麗に解決しないレファレンスも多々あります。
もう図書館司書ではなくなってしまった私が言うのもなんですけども。
〈双葉社 2013.5〉H25.8.29読了
この夏からボランティアとして市の図書館のレファレンスカウンターの端っこで書庫出納のお手伝いをしてて、隣に座る司書さんのレファレンスを耳ダンボで聴いてます。
本当にさまざまな相談者がいて、その要望に粘り強く付き添って資料を提示していらっしゃるのにいつも感心しています。
やり取りのすべてが聞こえるわけではないし、お二人で覗きこんでるパソコンの画面を見ることはできないので、書籍を見つけ出す技術(?)についてはわからないのですが、私もこんな仕事したかったなぁ、と思ったり。
大学時代、司書の資格を取ろうとしたんですが、必修科目がことごとく専攻分野の取りたい講義や演習とかぶっていて、断念してしまいました。
ただ、レファレンスなさってる司書さんたちは、「嘱託さん」「非常勤さん」と呼ばれているので、以前苗坊さんがおっしゃっていたように雇用形態としては厳しいものがあるようです。
たとえ資格取ってても、私では司書として一人前になる前にくじけてた気もします。
このコミックス我が市の図書館には所蔵されてませんでした。リクエスト出してみようかしら。
Vさんの物だとすぐ買っちゃうのにこんなとこには渋ちんの私です。