バージンパンケーキ国分寺バージンパンケーキ国分寺
著者:雪舟 えま
早川書房(2013-05-10)
販売元:Amazon.co.jp

女子高生のみほは、おさななじみの男子・明日太郎が、親友の久美と付き合い始めたことに、経験したことのない想いを抱く。そんなとき、町で不思議なパンケーキ屋さんに出逢う。店主のまぶさんが魔法のように作り出すパンケーキを食べ、みほはある決意をかため…。女子高生、白髪あたまの雲の写真家、旅行中の外国人女性ふたり組、訪れたすべての人が幸せに。ここは三百種類ものパンケーキと、温かな笑顔が集う場所。「バージンパンケーキ国分寺」へようこそ。

タイトルとあらすじを読んで気になったので手に取りました。初読み作家さんです。
会話の雰囲気が最初慣れないなぁと思ったのですが、それよりもストーリーに引き込まれて途中から忘れていました。
みほと明日太郎の関係が良いなと思いました。友人以上恋人未満っていう感じかな。お互いに気になっているけどでも恋愛まではいかない。恋愛とはまた違う、お互いが気になる存在。その2人の間に入ってきた久美。誰も悪いわけではないのだけど微妙な関係になって3人がそれぞれ関係性について模索していきます。
青春ですねぇ…その言葉だけで片付けちゃいけないとは思いますが。
店主のまぶさんはつかみどころのない人だなと思ったけど、パンケーキ屋さんを始めたきっかけが素敵すぎます。でも、切ない。凄く切なかった。
陽炎子さんの占い師への道も切なかった。でも温かさも感じました。
最後の意味は何だったのでしょう。私はちゃんと理解できていなかった気がします。
よく分からないけど、別の世界でまぶさんが大好きな人と一緒にいられたら良いなと思います。

〈早川書房 2013.5〉H25.8.20読了