運命の人はどこですか? (恋愛小説アンソロジー) (祥伝社文庫)運命の人はどこですか? (恋愛小説アンソロジー) (祥伝社文庫)
著者:飛鳥井 千砂
祥伝社(2013-04-12)
販売元:Amazon.co.jp

この人が私の運命の相手?十年前、再会の約束を交わした元彼、同棲し始めたばかりの彼女、自分の理想の名前を持つ相手、小説家を目指すきっかけになった女性、上司のすすめでお見合いをした相手、同じ趣味を持つ同僚…。あなたの求める「たったひとり」はきっとこの世のどこかにいるはず!?注目の女性作家たちが描く傑作恋愛アンソロジー。

アンソロジーです。タイトルが気になって読みました。
タイトルがこんなタイトルだから一体どんな出会いがあるんだろうと思いましたが、そこまで物凄いドラマティックなっていうのではなかったな。何を期待してるんだという話だが。
現実的なのがよりリアルで良かったです。
最初の元カレと約束した場所へ向かう主人公とか、夢見ちゃうよね。私も行っちゃう気がする。同棲を始めた2人はぎこちなくて可愛かった。運命の人は自分から見つけて作っていくのかななんて思わせてくれた作品です。
瀬尾さんの作品も良かったです。ジュリエットという親のエゴでつけられた名前を持つ女の子がロミオを探すというお話。何となく最後が予想がついたんですけど、良いラストでした。銭湯に行きたくなりました。
あとは最後の作品が好きです。まさに運命のようだなと思いました。男の子の方は最初から運命だと思っていたのに女の子の方は全然気づいてないっていうのもまた良かったです。
夢見心地になるために読もうと思ったのだけど^^;
現実的なリアルな恋愛が良かったです。

〈祥伝社 2013.4〉H25.8.13読了