
著者:山口幸三郎
アスキー・メディアワークス(2013-05-25)
販売元:Amazon.co.jp
目に見えないモノを視ることで事件を解決する青年・日暮旅人。彼が経営する『探し物探偵事務所』に、ある日見生美月と名乗る美しい依頼者が現れた。旅人のことを「旅ちゃん」と親しげに呼ぶ美月は、どうやら旅人の学生時代の先輩らしい。旅人の過去を知る女性の出現に、陽子は動揺を隠すことができず―?旅人の学生時代が語られる『昔日の嘘』、美月が旅人に謎を出す『箱の中』ほか、『傷の奮え』『憧憬の館』『竹馬の友』の全5編を収録。
セカンドシーズンの2冊目です。
冒頭に見生美月という学生時代の旅人を知る人物が現れ、美月が旅人に伝えたある事がきっかけで旅人の様子がおかしくなります。
せっかく積年の想いが成就して幸せになってきたと思ったらまた変な感じになっちゃって、最初はドキドキして読みました。全部で5編なのですが初めの作品で美月が登場して最後の作品で理由が分かるので間の3編はつなぎのような感じですかね。旅人の様子がおかしいというだけで話が繋がっているわけではないので…それでもほかの作品も良かったですけどね。
旅人の学生時代は痛々しかったですねぇ。あれは敵を多く作りますよ。関わらないんならまぎれればいいんです。それが分かっただけでも良かったのかも。
旅人と叔父さんの再会は感動しました。旅人が視えるお陰で、2人は再会を果たして想いを伝えることが出来たんですね。
で、再会を果たしたお陰で陽子にも何だか良い事が起きそうな感じで。
いきなりどうしたの!?とおもったけど幸せな感じで終わって、良かった〜と思っていたのに。
最後がまた不穏な雰囲気。
まだまだ続きそうです。もはや続きが気になってしょうがないです。
〈アスキー・メディアワークス 2013.5〉H25.8.12読了