6月のおはなし 雨がしくしく、ふった日は (おはなし12か月)6月のおはなし 雨がしくしく、ふった日は (おはなし12か月)
著者:森 絵都
講談社(2013-04-26)
販売元:Amazon.co.jp

つゆの日々、雨がふるたびに「しとしと」が「しくしく」に聞こえ、だれかがどこかで泣いている気がしてじっとしていられないクマのまーくん。
雨の中をさんぽし、泣いているあじさいやかたつむり、人間の女の子をはげましてまわります。そのはげましかたがどこか抜けていて、いつもへんてこな結末に。
それでも本人は大まじめ、雨が降るたびに大いそがしなのです。
しかし、まーくんのがんばりで、みんながどんどん笑顔になっても、なかなか「しくしく」の音はやみません。
いったい、だれが泣いているの?あいすべきクマ、まーくんと雨とおともだちのおはなし。

絵本です。森さんの児童書を久しぶりに読みました。
クマのまーくんがかわいかったです。自分が泣き虫だから泣いているひとを放っておけないっていうのが素敵です。
タイトルからして雨だと悲しいという表現がされていますけど、私は雨が好きです。
外に出ている時は傘を差さないといけないからちょっとめんどうですけど、雨が降っている時の匂いとか、雨音とか、好きなんです。
晴れだけが良い天気というわけでもないですしね。この作品の趣旨とはちょっと違いますけども。
かわいらしい作品でした。この本はシリーズもので今回は6月のおはなしなんですが1年間続くみたいですね。他にも気になる作家さんがいらっしゃるので読んでみたいです。

〈講談社 2013.4〉H25.6.22読了