童子の輪舞曲 僕僕先生童子の輪舞曲 僕僕先生
著者:仁木 英之
新潮社(2013-04-22)
販売元:Amazon.co.jp

約束して欲しい。ボクがどうなっても、待っていて欲しいんだ――。美少女仙人・僕僕先生の秘密に迫る「福毛」を始め、変幻自在な生き物・第狸奴の生態や孤独なスナイパー劉欣の苦悶までもが明らかになる短編6編に加え、可愛い童子・那那と這這によるキャラクター&物語紹介がついた初心者も楽しめるナビゲートブック仕様!

僕僕先生シリーズ第7弾。今回は短編集です。
今までも短編集はありましたが、今回は外伝という感じですかね。今まで旅をしてきた中で起きた出来事が書かれていました。スピンオフのような。
僕僕先生ご一行が出てこない作品もあっていろんな角度からこの世界観を楽しむことが出来て良かったです。
私が好きだったのは僕僕先生ご一行が出てこなかった「雷のお届けもの」でした^^;
以前もこのシリーズのどこかで出てきましたよね。雷の王の息子、砰と元人間で雷神の卵の董虔の関係がすっごく可愛くて。1人萌えていました^m^2人の関係が可愛くて可愛くて。でもちょっと危なっかしくて儚くもあって。ベッタリな感じを何とかしようと砰のお父さんが何とかしようと董虔に試練を与えたんだろうな。結果良い形になって良かった。2人ともとってもいい子でした。
そして意外だったのが「福毛」!ですよ。現代バージョンの王弁と僕僕の姿が見れるとは思っていませんでした。最後がビックリでしたけど、雰囲気が本当にこの2人で、王弁はこの世界でも王弁だなぁと思って。もどかしくて切なかったです。
短編も良かったけど、やっぱり長編が見たい!
ということで次回作も楽しみです。

〈新潮社 2013.4〉H25.6.8読了