世界中で迷子になって世界中で迷子になって
著者:角田 光代
小学館(2013-04-16)
販売元:Amazon.co.jp

旅、日常が新鮮に愛おしくなる角田マジック
●アジアは水で、ヨーロッパは石なのだ●旅の疲れは移動の疲れと言うよりも、野生の本能を始終使っている疲れなんだろう●7月のあたまにセールなんてするなら、金輪際、5月6月に夏物なんて買わないからな!●じつは若いときからずっとサザエの母、磯野フネに憧れていた。●毎日仕事中、ほとんど負け戦ながらチョコ衝動と闘い続けている。・・・・いずれも本文より。
「旅」と「モノ」について、作者ならではの視点、本音が満載の1冊。読み進めていくと「どうして私の気持ちがここにあるんだろう」とびっくりするほど共感するとともに、新鮮な奥深い視点をそこかしこに感じます。そして読後は、心がほっこり癒されます。
--子どもの心で、子どもの財布での旅しか、私はずっとできないのかもしれない。それが、私の作り上げてきた私に相応な「分」なのだろう。最近、そういうことがだんだん受け入れられるようになってきた。開きなおりではない。あんまりかっこよくない自分を、許すことができるようになってきた--あとがきより。身近に感じられる思いをたくさん紡ぐことによって、一冊を読み終わる頃には日々暮らすことを愛おしむ気持ちがじわっとわいてきます。

角田さんのエッセイって初めて…?かな。
めちゃくちゃ面白かったです。角田さんが好きなもの、私も好きなものばかりなんです。
角田さんの趣味は読書、旅行、料理。だそうで。料理は私しないですけど(レシピ本はムダにある)読書好きだし旅行も大好き!モノに関することの価値観が「わかるわかる!」と思うことばかりで読んでいて楽しかったです。
角田さんの本はいくらだろうと損をしたと思わないっていうのも分かります。文庫本を買っても単行本を買ってもそれぞれ良いなと思いますし。単行本の場合は私は本当に好きな作家さんしか買わないからっていうのもあると思いますが^^;
そして旅行で初めに印象に残った場所に影響を受けるっていうのも凄くよく分かります。
私が初めて一人旅をしたのは東京で舞台目的だったんですけど、一人で気ままにいろんなところに観光するのが楽しかったんですよね。それで一人旅が好きになって、V6全く関係なく初めて一人旅で行ったのが岩手でした。宮沢賢治を巡る旅が目的だったんですけど、平泉に行ったときに奥州藤原氏の歴史にいたく感激しまして。それで覚えるのは苦手ですけど歴史に興味を持ちました。で、今度はコンサートがてら広島に行って厳島神社を観に行って、毛利元就が建てたのかと思ったら設計したのは清盛と知って何ー!と思って奥州藤原氏は義経匿ってたな…とか歴史が繋がってるのが面白くて…
っていう、色んな歴史を巡る一人旅が今は好きです。仰々しい書き方ですけど、まあ一人旅が気に入ってしまったということです。お友達と行くのももちろん楽しいですけどね。
一人旅は好きだけど、私は海外は無理だなぁ。
角田さんがランニングもされるとは思いませんでした。しかも20キロも走れるなんて…
私もそのGPS付きの時計ほしいっす。
そして携帯話も凄く分かる!
携帯ショップで新しい携帯を買うときにいろんなプランの説明を受けるんですけど、20代の私も外国語のように聞こえます^^;私、スマホには興味がなくて今の携帯で十分なんですけど、若干充電が持たなくなっている気がするんですよね。バッテリーを変えるだけで良いけどその型のはもうなくてスマホどうですか?って言われそうだから充電ガンバレって思う。
料理は一人暮らしをしたらちゃんとやろうと思ってる。一人暮らしをしたらまずやろうと思ってる。本当に。角田さんが料理をするようになったきっかけは以前「サラメシ」に出演されていた時に言っていましたよね。私もそうなれたらいいな。

〈小学館 2013.4〉H25.5.24読了