つくもがみ、遊ぼうよつくもがみ、遊ぼうよ
著者:畠中 恵
角川書店(角川グループパブリッシング)(2013-03-27)
販売元:Amazon.co.jp

江戸は深川。僅かな賃料と引き替えに、何でも貸し出す損料屋の「出雲屋」には、つくもがみという妖怪と化した古道具たちがたくさん!威張りんぼうで、そのくせ友情にあつく、噂話にお茶や焼き芋、いたずらが大好き―主夫婦・お紅と清次のひとり息子十夜と幼なじみの子供らは、つくもがみたちと様々な大騒動を繰り広げ、健やかに成長していく―。

「つくもがみ貸します」の続編です。読んだのが昔すぎて続編だということにすら読み終わってから気づきました^^;しかも今回の主人公は前回の主人公の子どもたちだったので本当に気づかなかった。
でも、前作の感想を読んでいたら今作の親たちの関係は良い感じになったようで良かったです。ふふふ^m^もう一度読み直したいなぁ。
今回の主人公は付喪神たちと3人の幼馴染たち。十夜、市助、こゆり。
江戸の街で起きる様々な事件を幼馴染たち3人と付喪神たちが巻き込まれ、立ち向かっていきます。解決に結び付けるのが大人たちというのがまた可愛らしい。
挿絵がとっても可愛らしいので、読みながら挿絵を想像していると本当に可愛くて^^癒されます。
物語の中で何度もキーマンとなるのが札差の大久屋。想い人を探すのにお金を使い、子供たちにお金を使い、自分に子供がいるとわかりお金を使い…悪い人じゃないんだけど…やることなすこと全てが裏目に出ているのがある意味可哀相な人でした^^;
お金を持っているが故に自分の血のつながった子供には会えないし親戚たちもいろんな手を使って大久屋の跡取りになろうとするし…
大久屋も幸せになれるといいな。
十夜は突然とんでもない秘密を知ることになって戸惑うこともたくさんあったけど、兄弟のように仲の良い幼馴染と、厳しくて優しい清次とお紅が二親でよかったね。
本当に、良い作品でした。
付喪神が相変わらずちょっと上から目線でふんぞりしているのも可愛かったです。

〈角川書店 2013.3〉H25.5.3読了