私の嫌いな探偵私の嫌いな探偵
著者:東川 篤哉
光文社(2013-03-16)
販売元:Amazon.co.jp

うら若き美貌のビルオーナー、二宮朱美。二十代半ばにして、ビルの最上階に住まい、家賃収入で優雅に日々を送っている…はずが、なぜか、気がつけば奇妙なトラブルに振り回されてばかり。それもこれも、階下に入居している「鵜飼杜夫探偵事務所」がいけないのだ!今日もまた、探偵事務所を根底から揺るがす大事件が巻き起こる。
「死に至る全力疾走の謎」朱美が部屋にいると「ふぎゃ」という声と共に衝撃が走る。外へ出てみると男性が一人頭から血を流して倒れていた。聞き込みをすると近くを通った大学生が全速力でその男性がビルに向かって走って激突するのを見たらしい。
「探偵が撮ってしまった画」大学教授の佐々木が自宅で死亡しているのが発見された。他殺のように見えたが雪が降っており、足跡に帰ったものが見つからなかった。
「烏賊神家の一族の殺人」烏賊神家の主が長男の彼女の素性を調べてほしいと依頼してきた翌日、烏賊神神社でバイトをしている巫女が女性の死体を発見する。しかし人を呼び再び現場へ行くと死体は消えていた。
「死者は溜め息を漏らさない」猪鹿村で男性が崖から落ちて死亡した。事故と処理されたが死亡した男性の母親が事故のはずはないと主張し、鵜飼に依頼する。村へ行くと目撃者がおり、その中学生がエクトプラズムを見たという。
「二〇四号室は燃えているか?」彼氏が浮気をしていると思われるので調査してほしいという依頼を受ける。鵜飼と戸村はその彼の家を張りこむことに。そこに依頼した女性とは違う女性がおり、キスをしている現場を目撃する。しかしその後、二〇四号室で火事が起き、男性が死んでいるのが見つかる。

烏賊川市シリーズ第7弾です。もう7弾まで来たんですね。
それでも相変わらずのゆる〜い感じ。私は嫌いじゃないですけどね。
今回は朱美が結構しゃしゃり出てきていましたね^^というか流平の扱いがだんだん雑になっている気がするんだけど。「死にました」って言ってスルーするのどうなんだ^^;可哀相すぎる…
「死者は溜め息を漏らさない」の展開がちょっと意外だったけどそれ以外は結構ベタでしたよね。ゆるい展開でもトリックは結構方法って思うことが多かったですけど、今回はトリックも本格っているよりはベタだった気がします。
1度長編を読んでしまうと短編がより軽く感じてしまうので長編が良いかなー。
流平君が可哀相すぎるので、次回は流平君が頑張るものを書いてください^^

〈光文社 2013.3〉H25.4.29読了