エリカ 女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫)エリカ 女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫)
著者:吉川 英梨
宝島社(2013-01-10)
販売元:Amazon.co.jp

警視庁捜査一課にて、史上最凶の“犯罪脚本家”である背望会リクルーターを逮捕するという使命を受けた原麻希のもとに、河川敷でリクルーターの自殺体があがったとの連絡が入る。他殺を疑い、捜査を続ける麻希。そこへ、テロ集団背望会のフォロワーを名乗る「続・背望会」から、背望会の黒幕であったアゲハの釈放を要求する脅迫メールが届く―。映像化でも話題となった、人気警察小説シリーズ最新作。

ネタバレあります

あ〜〜〜イライラする〜〜〜〜
と思いながらの読書でした。でもダメって言ってるわけではありません。
リクルーターとの闘いがもうあとちょっと、あとちょっと…っていうもどかしい部分がたくさんあったので。もう早く知りたい早く知りたい〜!!って思いながら読んでいたもので。
前作を読んでから結構経っていたので忘れかけていたのだけど、伊達警視正を何者なんだろうと訝しんで読み終えていたみたいです。しかも麻希が8人の部下を引き連れてリクルーターを追うということで終わっていたのだけど、今回アッサリその部下たちは恐れをなして逃げ出すという悲しい結末に…
でも唯一残った茶谷は多少難ありですけど良い刑事だと思いました。ちゃんと麻希についていけていたし。
伊達か茶谷が怪しいなとは思っていたんです。でも、どうつながってどう悪いのかは皆目見当つかなかったんですよね。
もう…色々絡み合いすぎていてちゃんと頭の中で整理しないと誰がどうつながっているのかわかりません…。
伊達が法務省から出向して現場主義で、でも実は元総理大臣の妾の子で苦労して…だからか一生懸命で部下のために自分の身も捧げて捜査する…でもでも実は…
っていう雰囲気が私はもう尾形さん(SP)しか想像できなくて…何だか想像してしまいました。そういえばSPでも伊達が登場したな…
色んな人の関係が垣間見えてきて、でもリクルーターは軽々と逃亡してしまって、それに旦那が加担していて、でもそれに怒っているわけではなくて…っていう最後がもうモヤモヤ…
今回で終わるのかなと思ったのだけど、終わらないですね…。
え!っていう終わり方だったけど、周りがそうさせないだろうな。
リクルーターと麻希はもう離れることが出来ないのだと思う。
それにしても茶谷の発言は面白かったな。
ハラマキさんが離婚して伊達さんになったらダテマキさんになるっていうくだり。
私も笑いました。
次当たりで解決するかなぁ…面白いんだけどモヤモヤが止まらない…。
それにもういい加減麻希を始め家族を解放させてあげたいです。

〈宝島社 2013.1〉H25.4.3読了