泥酔懺悔泥酔懺悔
著者:朝倉 かすみ
筑摩書房(2012-11-05)
販売元:Amazon.co.jp

泥酔せずともお酒を飲めば酔っ払う。酒席は飲める人には楽しく、下戸には時に不可解……。お酒を介した様々な光景を女性の書き手が綴った連作エッセイ集。

お酒にまつわる11人の作家さんが書かれたエッセイです。
私事ですが、私自身はお酒は甘いのしか飲めません。カクテルとかチューハイとか…最近梅酒の水割りに凝ってます←ビールは苦くて焼酎や日本酒等は辛いです。
だから下戸らしい中島たい子さんの気持ちが凄く分かりました。
私が以前勤めていた会社の取引先?の人たちと飲んだとき、同じタクシーで帰ったんですけど、一人がげぼげぼしてたのですよ。タクシーの運転手は女性でこういうのに慣れていない模様。私も慣れておらず、同乗しているもう一人の男は「これくらいなら大丈夫大丈夫」とか適当な事を言っていち早く降りるし。結局もう一人の男は散々げぼげぼして帰っていきましたよ。私と運転手さんは2人になったらほっと一息でした。その男性は酔っぱらってなぜか私に千円札3枚と大量の小銭を渡してきたのですが、千円札は返しましたけど、小銭は介抱費だと思ってもらったことは内緒です。←
同じくお酒の飲めない中野翠さんの、記憶がなくなるほど飲んだらどうなるのかというのは私も考えたことがあります。でも、そこまで飲めないんですよね。私、お酒は酔いよりもトイレが近くなることの方が気になっちゃうので(家が遠方なもので…)私は酔っぱらったらどうなるのか、知りたいような知りたくないようなです。
室井滋さんは勝手に大酒のみというくくりにされていることに疑問を持っているらしい。私も室井さんはあまり知らないけど、たくさんお酒が飲めそうなイメージを持ってました。すみません…
1番共感できたのが山崎ナオコーラさんでした。一部抜粋しますね。
「結婚はしなくていい。金は自分で稼ぐし、自分の食事や飲み代は自分で払いたい。旅行は自分で手配したいし、バーのドアは自分で開けたい。」
この文章がですね、物凄く共感できたんです。まぁ、私はバーのドアは開けないんですけど。凄くわかるーと思ったんです。
私も同じで、人に奢って頂くとありがとうよりも先に申し訳ないって思っちゃうんです。甘えベタだし。だから私も結婚できないだろうなーと思っていて。まあ、私の場合はお金の稼ぎ具合がもうちょっと必要なんですけどね。
ナオコーラさんの本を今まで読んだことがなかったんですが、これを機に読んでみたいなと思いました。来年から←
そしてしをんさんのエッセイはやっぱり面白かったです。お酒の話だったのですが、内容が以前別のエッセイで亡くなったと書かれていたおばあさんのお通夜の話だったので、読めて良かったなと思いました。

〈筑摩書房 2012.11〉H24.12.13読了