
著者:香月 日輪
角川書店(角川グループパブリッシング)(2012-07-25)
販売元:Amazon.co.jp
幽霊のおじいちゃんと魔法の塔で暮らす高校生の僕・陣内龍神(じんないたつみ)。塔には、親友の信久(のぶひさ)、魔女のエスペロス、完全無欠な美貌の先輩・一色雅弥(いつしきまさみ)と、ちょっと騒がしいけれど、楽しい仲間も増えました。そんなとき、妹の晶子(あきこ)の友だちがいじめにあっているという話を聞き、びっくり。しかもそれには、恋愛問題まで絡んでいるらしい。妹の恋話を聞いて、とまどってしまう僕だったけれど――!?大人気「魔法の塔」シリーズ、第5弾登場!!
第5弾です。第1弾から第4弾まで一気に読んでしまったので、予約が回ってくる第5弾まで時間がかかって若干思い出すのに時間がかかりました。
そうだ、高校1年生の冬まで来たんでした。
今回のテーマはいじめ・・・なのかと思ったらだんだん思わぬ展開へ発展していって、え?そういう展開すか?と思ったのだけど。それでも素敵な可愛らしい作品でした。
今回はひいおじいちゃんとひいおばあちゃんのメロドラマのようなお話が強烈でしたねぇ。バンドワゴンの勘一じーちゃんとサチを思い出しました。著者も違うんですけどね^^;
今回は龍神の妹晶子が大活躍でしたね。龍神が心配しなくても、晶子はちゃんといい方向へ成長していたと思います。言い方は微妙だけど、晶子が変に正義感を持っている子じゃなくて良かったなと思います。お母さんのように育っていたらそれこそいじめの標的になったのだと思うし。
結果として晶子の友達の件はいじめとはちょっと違うような気がしました。無視はしてはいけないけど、いきなり来られて困っちゃったのかなぁなんて思ったりして。それでも自分は被害者なんて言っちゃいけないけど。
おじいちゃんと江角の関係は、人間愛みたいな感じだったんですかねぇ・・・おじいちゃんはともかく、江角の方は多少なりともおじいちゃんへの想いはあったと思うな、私は。
龍神と信久と雅弥が恋とは何ぞやという話をしていたけど、3人よりも一回りくらい上な私でも、分かりません。好きになるって何だろう。一緒にいたいって何だろう。そんなふうに心から思える人なんて、これから出てくるのかな。勿論白馬の王子様が迎えに来てくれたらいいなーって思いますよ。私の王子様は「図書館戦争」の堂上教官と「耳をすませば」の聖司君なので^m^そういう人が良い←
とはいうものの、3人が真剣に悩んでいることは、私もきっと一生分からないまんまなんだろうなと読んでいて思った次第です。
晶子が温代ちゃんに言った言葉は、きっと温代ちゃんの支えになると思います。良い子に育って、良かったね。
6巻も楽しみです。個人的には和人が何かしらの形で葛藤し、爆発するのを見てみたいです^m^
〈角川書店 2012.7〉H24.12.10読了