ウインクで乾杯 (ノン・ポシェット)ウインクで乾杯 (ノン・ポシェット)
著者:東野 圭吾
祥伝社(1992-05)
販売元:Amazon.co.jp
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パーティ・コンパニオン小田香子は恐怖のあまり声も出なかった。仕事先のホテルの客室で、同僚牧村絵里が、毒入りビールを飲んで死んでいた。現場は完全な密室、警察は自殺だというが…。やがて絵里の親友由加利が自室で扼殺され、香子にまで見えざる魔の手が迫ってきた…。誰が、なぜ、何のために…。ミステリー界の若き旗手が放つ長編本格推理の傑作。

東野さんの初期の作品です。最初に出されたのは昭和63年だそうで。
時代錯誤がハンパないですが^^;
だって、パーティ・コンパニオンという言葉がバブリーな感じがありますし(今もこの職業があったらすみません)きっと主人公の香子はボディコンを着てるんだろうなーと思いましたし、何だか高飛車な感じがしましたし。・・・っていったら失礼でしょうか。
それでも事件についてはとても面白かったです。
始めは自殺とされていた絵里の死を、刑事の芝田が本当に自殺なのかと怪しみ、捜査していく。そして偶然香子の隣の部屋へ引っ越し、2人は意見交換をするようになる。
って、ここら辺が今ではありえないなと思わなくもなかったけども。こんなに民間人にペラペラしゃべるかなぁとか。
携帯がない時代の事だから読んでてもどかしい部分もありました^^;時代の流れって怖い。
そして香子が狙っていた不動産会社のご子息高見俊介が何だか怪しいなと思っていたのですが、なるほどそういう事かと最後は納得。最後まで面白く読みました。
香子と芝田がなんだかんだでいいコンビだなと思っていたので、最後の2人の行動にはニヤリとしてしまいました。

〈祥伝社 1992.5〉H24.10.12読了