
著者:越谷 オサム
新潮社(2012-09-21)
販売元:Amazon.co.jp
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濃厚な津軽弁と三味線の使い手、相馬いとが高校二年生になりました。でも、相変わらずちっこくて泣き虫で、人見知りです。アルバイト先の本州最北端にあるメイドカフェでは、先輩たちから避けられて、三味線コンサートもマンネリ気味。写真同好会に入ったものの親友と大げんかし、学校も居心地が悪くて――。どうするの、いとっち!?
続編が出るとは思いませんでした。いとみち第2弾です。
前回最後にちょっと成長したかなとおもったいとですが、あいかわらずの泣き虫で極度の人見知りは変わっていない模様。でも、バイトは続けて頑張っていました。
そんないとも進級して高校2年生に。
見た目は小学6年生でもバイトに勤しみ、バイト先は地元新聞社が取材に来るほど評判が良く、順風満帆かに見えましたが。
バイト先の同僚である智美には避けられているような気がして、常連客で話しやすいと思っていた山本からはよそよそしい態度をとられるようになります。
それは自分が悪いのではないかといとは思い悩みます。
その理由は後々明らかになるのですが、いとは本当に心配性ですね。自分に非があると考えるなんて。そこまで凄い事言える性格じゃないだろうに←
学校でも進級して友達と写真同好会を作り、初めて後輩が出来ることに。後輩の鯉太郎がめちゃくちゃいい!川でおぼれている所を助けてくれたり、悪い奴を巨漢を生かして追っ払ってくれたり、でも口調はちゃんとしていて偏見も持っていなくって。
見た目がタイプじゃなくたってそりゃ意識しますよー。
2人の雰囲気もぎこちなくてなかなか可愛かったです。
今回いとのおばあちゃんの出番が少なくて残念でしたが、智美さんや幸子さんについて丁寧に描かれていて、環境に変化が訪れて。
展開がいちいち良くて癒されて…参りました。
色々最初は問題があるなあと思ったけど、いとっちの力ではないけど諸々解決して良かったよかった。
今回は幸子さんが私は印象深かったです。28歳って同じ年なもので。
なのに10歳の子どもがいるからですかね。見た目は若くても物凄く母性の強い人で。いとが悩んでいることをちゃんと気づいて行きすぎない慰めをしていたり、いとがさびしそうにしていたらちゃんと気が付いて抱きしめてあげたり。凄いなーと思いました。
幸子さんには幸せになってほしいなと思いました。
まだまだ続いてほしい作品です。
諸々いとちゃんの今後が気になります。進路とか、恋の行方とか。
〈新潮社 2012.9〉H24.9.30読了
いやいや、ホントによかったです。
最近、荒みまくっているので、
いとちゃんに、バッチリ癒されましたー
先輩メイドたちの一歩がイイですよね〜
ぐっとくるとこを挟んでくれるのもウレシイ!
あー記事違いですが、
石持さんも新刊でしたねー読まないと!