
著者:小路幸也
ポプラ社(2012-09-15)
販売元:Amazon.co.jp
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本邦初!? 人気作家二人がつむぐ話題の合作!
小路幸也が兄の視点、宮下奈都が妹の視点で描く、家族の「ひみつ」の物語。
小学生のまどかと高校生の由一は、年の離れた仲のよい兄妹。ふたりとも、つむじがふたつあり、お母さんは「つむじダブルは幸運の証」と子どもたちに話している。ある日、まどかがひとりで留守番をしていると、ひとりの女性から電話がかかってきた。お母さんは知らないひとだと言うのだけど、なんとなく様子がおかしくて――兄妹それぞれの想いが胸に響く、やさしい家族の物語。
僕も宮下さんも、地方で暮らす普通の親です。
二人で描いた<家族の物語>、一生の宝物になりました。――小路幸也
自分ひとりだったら決していかない方向へ物語が広がりました。
妹まどかと兄ユイチのパートを合わせると、わくわくが溢れ出します。――宮下奈都
ネタバレあります
小路さんと宮下さん合作の今作。
兄ユイチの語りは小路さんが、妹まどかの語りは宮下さんが書かれています。
「冷静と情熱のあいだ」のように男女の視点で書かれた別々の本は読んだことがありますが、こういう合作は読むのが初めてだと思います。
別の作家さんが交互に書かれているのに全然違和感を感じませんでした。2人の書かれる文章が似ているんですかね。
でもストーリーは小路さん寄りかなぁという印象でした。終わり方とか。
ユイチもまどかもとってもいい子です。素直で、良い家庭で育ってきたんだろうなぁという印象。
それでも、一人の女性が現れたことから徐々に家族の抱えている秘密に、2人は気づきはじめます。
両親が隠している最大の秘密は、私はユイチの考えすぎだと信じたいです。
じゃないと、石郷がただの勝手な人でプロデューサーとしては失格だとしか私は思えないし…。
お父さんが何気なくまどかに言った言葉を信じたい。
まあ、どちらにしても、ユイチは真っ当に生きていけると思います。
良い人たちに恵まれて、ユイチもまどかも幸せですね。
〈ポプラ社 2012.9〉H24.9.26読了
ユイチもまどかも本当にいい子でしたね〜。二人がというより、家族みんなが良い人たちでしたね。素敵な家族でした。