僕とおじいちゃんと魔法の塔(3) (角川文庫)僕とおじいちゃんと魔法の塔(3) (角川文庫)
著者:香月 日輪
角川書店(角川グループパブリッシング)(2010-09-25)
販売元:Amazon.co.jp
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僕と幽霊のおじいちゃんが暮らす魔法の塔に、はた迷惑な住人が増えた。秘密の部屋の魔法円からやってきた魔女エスペロス。見た目はかわいい女の子なのに、実はものすごいお婆ちゃん。そのうえその気になれば世界を壊せるくらいの力を持っているらしいんだ。しかも彼女は、僕や親友の信久といっしょの高校に通いたいと言い出した。おかげで僕の穏やかな(予定)高校生活が大変なことに―!?大人気「魔法の塔」シリーズ第3弾。

続けて読みました。やっぱり2巻は序章だった…!
3巻は強烈な高校デビューでしたね。まあ全てはエスペロスのせいですけど。
でも、2巻でのエスペロスはただ天真爛漫で自由奔放ではた迷惑な魔女なんだと思っていましたけど、高校生活を重ねていくごとに放つエスペロスの言葉が結構グサグサ刺さりました。
エスペロスは頭がよくて美人で明るくて…という「設定」にしてました。
本当に頭のいい人はそれを「天才」と考え、その人は除外してそういう人もいる、自分は自分だと切り替えられる。しかし、ただ頭のいい頭でっかちな人間はその「天才」を除外しようとする。片岡なんてその典型ですよねー。父親が偉いから尚更それを盾に思うように人と物事を動かそうとする。ベタだけど、そういう人がいるんですよね。
エスペロスはそういういじめを楽しみにしていたから、そういう目線でいじめられている自分を見るって言うのが何だか新鮮だった。
私も上の人や下の人と比べてしまうときがあるから。
人は人、自分は自分。なんですよね。
4巻目も楽しみです。雅弥君もこれからたくさん出てくるかなぁ。

〈角川書店 2010.9〉H24.9.21読了