
著者:柚木麻子
祥伝社(2012-07-24)
販売元:Amazon.co.jp
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面倒臭くて痛々しいけど、憎めないワセジョと5人の女子の等身大の物語。
男勝りでプライドが高くて酒豪。だけど本当は誰よりも純粋で不器用。
そんな早稲女の中の早稲女、早乙女香夏子は就職活動を終えたばかりの早稲田大学教育学部の四年生。演劇サークルの幹事長で七年生の長津田との腐れ縁はなんだかんだでもう4年目だが、このところ口げんかが絶えない。
そんなとき、香夏子は内定先の先輩・吉沢から告白される。
女の子扱いされることに慣れていない香夏子は吉沢の丁重な態度に戸惑ってしまう。
過剰な自意識ゆえに素直に甘えることができず、些細な事にいちいち傷つき、悩み、つまづく……。そんな彼女を、周囲で取り巻く他大学の女子たちはさまざまな思いを抱えながら見つめていた――
それぞれが抱える葛藤、迷い、恋の行方は?
読みました。早乙女香夏子と香夏子を取り巻く?人たちからなる連作短編集です。
私は東京の人間ではないので分からないんですけど、早稲田大学の女性はみんなそんな感じなの?^^;日本女子大学の人たちはポン女なんて呼ばれてるの?
大学ごとで特色は違えどこんなに断定できるものだろうかと私は根本的な部分で疑問を持ってしまった。
確かに香夏子は男よりも男らしくてしっかりしてるし頼りになる人だと思う。
そして、やっぱり男の人の事が怖いのかなとも思う。友達の関係じゃなくて恋愛関係になると。
私はよっぽど長津田なんかより(失礼)吉沢さんの方が良いと思うんだけどな〜。
もったいないなぁ。
恋の行方はきっとそうなるんだろうなと思った。でも、そうじゃないときっとダメだったんだろうな。そういう恋愛もじれったいけど、羨ましいなとも思う。
〈祥伝社 2012.7〉H24.8.20読了
いつもはV6またはあさイチの時だけコメントしているのですが、なにを隠そう私も『ワセ女』(しかも教育学部!)なので思わず食いついてしまいました!
と言いつつも、この本、今の今まで知らなかったんですが(苦笑)
早稲田では
『この世の中には男と女とワセ女の3種類の人間がいる』
と代々語り継がれてきてまして、そもそも「女性」扱いされてません!
我々も女子学生も当たり前のようにそれをネタにして笑いを取ってきましたが今でもやっぱりそうなんだ・・・というのが驚きとともに感動でした(笑)
こんなマニアックなネタなんて、もしや著者の方が早稲田出身?と思って調べたら違いますね。
身近にモデルになる方がいたのかしら?(確かに早稲田と立教の距離は近いけど)
苗坊さんの質問への答えは
「ワセ女に限らず20歳前後の女子はみんなあーいう感じじゃない?」でしょうかね・・・(読んでないので内容紹介の文面だけでの感想ですが)
他の大学の女の子がどういう感じなのかわからないんですが、逆に「えっ?違うの??」と尋ねてみたい(笑)
あと、日本女子大は『ポンジョ』と当たり前に呼ばれてます。ちなみに東京女子大は『トン女』。
ポン女は近いのでサークルなどで交流があって友達もいます。ポン女生もワセ女と似たようなモノでしたけどね〜(苦笑)
思いがけず学生時代の懐かしい雰囲気を思い出しました。つい語り過ぎてスミマセン!