タンタンの事件ファイル 横浜「佐藤さん」殺人事件 (小学館文庫)タンタンの事件ファイル 横浜「佐藤さん」殺人事件 (小学館文庫)
著者:鯨 統一郎
小学館(2012-07-06)
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横浜中華街にある、たんぽぽ探偵事務所、略してタンタンは、所長の岸翔太と押しかけ社員で言葉を知らないため時々奇妙な会話となる鈴木海鈴、通称マリンの二名からなる。脅迫状が届いたという佐藤優子が、そのたんぽぽ探偵事務所に調査の依頼に訪れた。翔太は直前、佐藤大和殺害の現場に名刺が残されていたため、取り調べを受けていた。佐藤が名字である人物ばかりが、相次いで殺されていく。佐藤に拘る犯人の真意とは!?知恵袋である博学な知識豊次郎も加わり、難事件に立ち向かうタンタン。マリンの不思議な魅力がいっぱいの、書き下ろしユーモアミステリー。

鯨さんは色々なシリーズを書かれていますが、この「タンタンの事件ファイル」というのは新しいシリーズなんですかね。これからも続いていくのでしょうか。
お金持ちの息子である岸翔太はかつて母が駆け落ちして家を出ていってしまい、この世から浮気をなくそうと浮気調査にいそしんでいる。そんな中巻き込まれたのが佐藤さん殺人事件。被害者の一人の側に岸の名刺があったことから容疑者の一人として疑われます。それを利用して被害者の佐藤さんたちの接点を探します。
いきなり働かせてくれと言っておいて結構ふてぶてしいマリンちゃんは結構言い間違いをするので読んでいてもウザかったです^^;それでも勘が働くのでそこから展開したりするので完全には憎めないと言いますか…
途中から登場する岸の先生である知識先生も登場してますますめんどくさいことに・・・じゃなくて事件の全貌が明らかになっていきます。
事件の真相はなるほどと思ったけど、若干強引だったかなぁ。そこまでするかという気がしなくも・・・まあ、それくらい恨んでいたということなんですかね。
面白かったけどマリンの言い間違いと芸能ネタがウザかったかな。だんだんめんどくさくなってきた^^;・・・なんていったら鯨さんの良さまで否定しちゃうことになっちゃうのであまり言わないことにします。
そういえば佐藤さんがたくさん死ぬということで某作家さんの某タイトルの本を思い浮かべたんですけど(私は読んだことはない)、チラリと登場しました。やっぱり知っていましたか。流石です。

〈小学館 2012.7〉H24.8.14読了