しあわせなミステリーしあわせなミステリー
著者:伊坂 幸太郎
宝島社(2012-04-09)
販売元:Amazon.co.jp
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「BEE」伊坂幸太郎 亭主関白の真逆を体現する男・兜。愛する息子も恐妻も知らない、彼の本当の職業は…殺し屋!?
「二百十日の風」中山七里 故郷の自然と思い出を守りたい。そんな主人公・夏美の前に現れた、不思議な男。彼の正体は…?
「心を掬う」柚月裕子 大人気、佐方検事シリーズ最新作。相次ぐ郵便事故に目を留めた佐方は、ありえない秘策で事件を解決する!?
「18番テーブルの幽霊」吉川英梨 今回の名探偵は…著者人気シリーズ「アゲハ」から飛び出した、ハラマキ捜査官の愛娘・菜月(8歳)。
大人気作家オール書き下ろし、“人の死なない”ミステリー。心にしみる、とっておきのアンソロジー。

とっても気になっていたアンソロジー、ようやく読めました。
伊坂さんの作品も気になっていましたが中山さんの作品も気になっていました。
今まで中山さんの作品を読もう読もうと思いつつ読んでいませんでした。面白いという事はうかがっていたのですが…ようやくです。
「BEE」兜が医者と話しているくだりで新幹線の中で複数の殺し屋が落ち合い数名が死んだという話が出たのですが、これは「マリアビートル」のお話ですよね。こういうリンクの方法もあるんだとちょっと嬉しくなりました。兜も殺し屋やってるのにどうして奥さんには弱いんだろう。奥さんの話は若干ウザいですよ。。。っていうかめんどくさい。最後のオチがそう来たかとウケました。
「二百十日の風」読んでて辛かったです。どうしてこんなに頑張れるんだろうと思いましたが、深くて強い理由があったのですね。高田先生は何かあるんだろうと思いましたがとてもかっこよかったです。
「心を掬う」柚月さんのお名前は拝見していましたが読むのは初めてでした。そしてこの作品はシリーズの1作なんですね。それは他の作品を読みたくなるじゃないですか。佐竹がとてもかっこよかったです。他のシリーズも読んでみたい!
「18番テーブルの幽霊」こちらもシリーズの1作なんですね。全く商売上手なんだから。とっても面白かったです。推理もなるほどと思いましたし、菜月ちゃんやりますね。生意気だけど頭が良い。きっとほかの作品はハラマキさんが活躍しているんですよね。他のシリーズも読んでみたいです。事件の諸々の真相も切なかったなぁ。

〈宝島社 2012.4〉H24.5.11読了