くるすの残光 月の聖槍くるすの残光 月の聖槍
著者:仁木英之
祥伝社(2012-02-11)
販売元:Amazon.co.jp
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時は寛永二十(一六四三)年二月。家光を頂点とする幕府はいまだ切支丹の影におびえ続けていた。一方、島原の乱の生き残りで、天草四郎から力を分け与えられた“聖騎士”であり、江戸市中に潜伏している寅太郎たちは、授かった力を鍛えつつ、四郎復活のため、奪われた聖遺物の行方を捜していた。そんなとき、九州・柳川藩に潜む切支丹が弾圧され、そこに死んだはずの無双の武者が現われて、聖遺物のひとつと思われる凄まじき槍を手に暴れている、という助けを請う声が届く。幕府と切支丹の果てなき激突―その末に待つものは!?風太郎忍法帖への最高のオマージ。異色時代、待望の第二弾。

第2弾です。第1弾も読みましたが何となく難しくて理解できていたのか微妙だったのだが。今回第2弾を見て何となく思い出せていたから多少は理解できていたのかなぁ。
ずっと登場する不思議な老人が何者なんだろうと思って読み進めていたのだけど、肝となる人だったのか・・・って気づくのが遅すぎますよね。
庄吉とたまは変わらず寅太郎をとても大事にしていることが分かってほっとしました。本当の親子のようです。こういう帰る場所があるってとても大切なことだと思います。
きよも、これからはきっと何も思い出さなければ幸せに暮らせて行けるんじゃないかな。もし思い出したとしても切支丹の事はそっとしておいてほしい。
老人の遺した言葉も印象に残るけど、皆の遺志はとても固い。
それは老人と闘った市正と寅太郎たちとの闘い方の違いで分かるというか…
懸けているものが違うのだと思いました。
これからも続きますね。結末がどうなるのかとても気になります。
寅太郎ときよの今後も気になるところです。

〈祥伝社 2012.2〉H24.4.23読了