ステップ バイ ステップステップ バイ ステップ
著者:小塚 崇彦
文藝春秋(2012-01-11)
販売元:Amazon.co.jp
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フィギュアスケート界のサラブレッドと言われる小塚崇彦の23年間を、本人の語りと豊富な写真で振り返る。2010-11シーズン、小塚は、GP2連勝、GPファイナル3位、全日本選手権優勝、世界選手権銀メダルと、目覚しい成長を見せた。彼がなぜ、ここまで成績を残せるようになったのか、本書を読むとそれが分かる。ひとつひとつだが、着実に階段を上ってきた小塚の、見た目にはわからない「強さ」が明らかになる。彼が隠さずに話す“失敗談”がストーリーに説得力を持たせている。文藝春秋がこれまで撮り溜めてきた豊富な写真と、家族提供の幼少時代の写真をオールカラーで使用。ファンならずとも、今を生きるひとりのスケーターの半生は、興味深く読んでいただけるだろう。

小塚選手を最初に知ったのは、ジュニアで優勝するようになった頃かなぁと思います。
あら、何だか可愛い子がいるわ。と思ったのが最初^^;すみません…
演技も見ていて印象的で、だから最近三本柱の一人になっているのがとてもうれしいです。
この本は小塚君が書いたものだとは思っていなかったので、不意打ちでした。
何だか文章が可愛くて^m^
幼少期から今までのことが事細かに書かれていますが、やはり並々ならぬ努力をされているんですよね。ましてやおじいさんもお父さんもお母さんもフィギュアやアイスダンスを経験されている人でいわばサラブレット。言われるのが嫌な時期もあったと思います。
それでも、特に2011年の活躍を見ていたら、その二世という部分は払拭できたんじゃないかなぁと思いました。
バンクーバーオリンピックでの演技も素晴らしかったです。4回転を日本人で初めて成功させて、私の目にはミスしているようには見えなかったのだけど、採点方法って複雑なんですよね。オリンピックで競技以外に印象的だったのは女子のフィギュアを高橋選手、織田選手、小塚選手が一緒になって応援していたこと。その3ショットがたまらなくかわいくて仲が良いんだなと思った。
もちろんライバルなんだけど良い関係なんだろうなと思っていて、この本を読んでそれを確信できてそれが嬉しかったです。織田選手が小塚選手にかけた言葉がたまらなく素敵です。日本人選手同士はライバル同士でもあり、同志でもあるんですよね。素敵だー!
今シーズンの最後の世界フィギュアが思わぬ順位でびっくりしたのだけど、この本を読んだら結構浮き沈みのある人なのね^^;という事が分かったので不安も無くなりました。まだまだ若いから大丈夫ですよね。去年の世界選手権の点数がそれを証明していると思います。これからの活躍も期待しています。

<文芸春秋 2012.1>H24.4.5読了