
著者:東川 篤哉
光文社(2012-02-14)
販売元:Amazon.co.jp
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「中途半端な密室」テニスコートで、ナイフで刺された男の死体が発見された。コートには内側から鍵が掛かり、周囲には高さ四メートルの金網が。犯人が内側から鍵をかけ、わざわざ金網をよじのぼって逃げた!?そんなバカな!不可解な事件の真相を、名探偵・十川一人が鮮やかに解明する。
「南の島の殺人」七尾幹夫と山根敏の元へ、友人である柏原則夫から手紙が届いた。旅行先の海外で殺人事件があったという。泊まった先の家にて、朝起きると庭に死体があったという。
「竹と死体と」ミキオと敏ちゃんが敏ちゃんのバイト先の古書店で古い新聞記事を見つける。17メートルの丈の頂上におばあさんの死体が発見されたという。なぜそんなところで発見されたのか。
「十年の密室・十分の消失」またしてもノリオから分厚い手紙が届いた。ノリオが道で助けた女性は自分がかつて自分が住んでいた場所へ向かっていた。そこで10年前に父親が自殺したらしい。しかし、その女性は自殺とは思っていなかった。
「有田記念の冒険」「鶴屋」というカツ丼屋の店主が何者かにフライパンで殴られた。容疑者に一人の名前が浮上したが彼には鉄壁のアリバイがあった。
東川さんの初期の作品なんですね。最初からこういうまーったりした雰囲気だったんですね^^;殺人事件が起きてるのに何だかそういう緊張感がないというか…。でも私は嫌いじゃないです。というか、好きです。
最初の表題作は小説家と探偵という組み合わせですが、それ以降はミキオと敏ちゃんのシリーズでした。どちらも良い感じでゆるくて良いです^^
でも、トリックは多少ありえないと思っていても、それでもよくこういうトリックが思い浮かぶなぁと脱帽です。
特に好きだったのは「南の島の殺人」かな。いろいろ騙されました^^;
あとがきの(同級生)の光原さんの言葉も正直な感じで面白かったです^m^
<光文社 2012.2>H24.3.30読了
楽しい短編集でしたね。
トリックは結構すごいのに、ミキオと敏ちゃんのまったりした雰囲気がすごさを感じさせなくて(笑)
東川さん2冊目なんですけど、他のシリーズも読んでみたくなりました。