アネモネ探偵団 3アネモネ探偵団 3
著者:近藤史恵
メディアファクトリー(2012-03-02)
販売元:Amazon.co.jp
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お嬢様学校の実生女学院に通う、智秋・あけび・巴の三人は、大のなかよし。ある日、学校で盗撮事件が発生し、今後一切カメラ機能のついているものの持込が禁止された。その、盗撮犯として疑われているのが、隣の実生中学に通う光紀と時生だった。本当の犯人は誰なのか? アネモネ探偵団が動き出す!

アネモネ探偵団第3弾。最後は巴が主人公です。
今回は3人の通う実生女学院で起きたある事件。
3人のクラスメートの五月がある事件に巻き込まれます。そして光紀と時生も知らないところで巻き込まれています。
光紀が子供は不条理だとすねていたところにおじさんが言った、大人だって不条理なところはたくさんあるといって諭すところがとても印象的でした。おじさんはいつも子供っぽいけどたまにカッコイイことを言うんですよね。
智秋・あけび・巴と五月が4人でやったあること、お嬢様だから思いつくし実行するんだろうなぁ・・・と若干呆れて、ドキドキして読みました。
事件はわりとあっさりと解決しましたけど面白かったです。
子供は親を選べないといっていたけど、どんな形であれ子供は親に愛されているんですよね。
っていうことを伝えてくれた作品だったと思います。
これで3人それぞれの物語は終わりましたね。近藤さんのあとがきを読むとこれからもまだまだ続きそうですが、4弾はどんな形になるのでしょうか。いずれにしても楽しみです。

<メディアファクトリー 2012.3>H24.3.14読了