
著者:木村 俊介
講談社(2011-11-18)
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インタビュアーとして各媒体で活躍する木村俊介。
本作では彼がいままで話を聞いてきた多くの人の中から「いろいろと模索しながらいまの時代ならではの物語を紡ぎ出している人たち」に焦点を当てて、彼らの言葉を丁寧に書き起こす。
村上春樹、島田雅彦、伊坂幸太郎、重松清、弘兼憲史、かわぐちかいじ、荒木飛呂彦、杉本博司……、各分野で活躍する17人の創作者が語るそれぞれの「物語論」。
著者さんがさまざまな媒体で活躍する方々をインタビューしています。
小説家や漫画家、クリエイターの方などいろんなジャンルで活躍されている創作者のお話が聞けました。
同じ漫画家さんでも考え方が違ったり、好きな小説家の方がどんなことを考えて書かれているのかがわかったりして面白かったです。
漫画家さんの中ではうえやまとちさんのお話が印象的かな。漫画は読んだことがないのですが昔アニメで「クッキングパパ」見てました。アニメはそんなに長くなかったのですが、漫画はものすっごい長期連載ですよね。
実際に料理を作って漫画を描かれているというのに驚き。っていうかそりゃそうか。毎回書かなければならないって本当に大変ですよね。
荒木さんの言葉も印象的かなぁ。ジョジョは私は部分的にしか読んでいないのですがジョジョがどう出来上がっていくのか、裏話があったりして読んでいて面白かったです。そうですよね、週刊だったらやり直しもきかなかったりしますよね。
それがいい方向へ向かうようになるんだからそれはご本人の技量なんだろうなぁと思います。
作家さんのお話も面白かったです。村上さんや島田さんが共通して昭和が終わるころの時代を振り返っていたのが印象的でした。あの時代ってやはり印象に残るものだったのでしょうか。
桜庭さんのお話が聞けたこともうれしかったです。藻屑、花、駒子はつながっていたんですね。
伊坂さんのお話も面白かった。「オー!ファーザー!」の刊行が遅かった理由とか、第1期、第2期の想いとか、やはり著者の考えがあってさまざまな伊坂作品があるんですよね。
前のほうがいいなぁとかそう思うのは失礼な事だったんだなと思いました。
私も有名な作家さんになったのだから、万人に受けなくても伊坂さんが書きたいと思う作品もこれから書いていってほしいなと思います。第1期の作品が好きなのでそれも読みたいという気持ちも正直ありますけども^^;
こういうインタビューという形で日頃読んでいる作家さんのお話を聞けるというのも新鮮で良いなと思いました。
面白かったです。
<講談社 2011.11>H24.3.14読了