ようこそ、自殺用品専門店へようこそ、自殺用品専門店へ
著者:ジャン トゥーレ
武田ランダムハウスジャパン(2011-09-15)
販売元:Amazon.co.jp
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10代続く老舗の「自殺用品専門店」へようこそ!どんな死に方をお望みで?首つりロープ、切腹セット、毒リンゴにタランチュラ。ふつうの死に方から、男らしい死に方、女らしい死に方まで、死を願うすべての人の希望を叶える商品を取り揃えております。店はわれわれテュヴァッシュ家が代々経営していますが、おかげさまで、いつもそこそこに繁盛しています。われわれ一家はこの店にふさわしく、暗く、陰鬱で、笑ったことなど一度もありません。だからこそ、お客様にも信用していただけるのです。長男のフィンセントはいつも頭痛に悩まされ、頭は包帯でぐるぐる巻き。現代のゴッホのような風格です。長女マリリンはものぐさで覇気がないけど、店の雰囲気を壊したりはしません。…なのに、末っ子アランが生まれてから、すべてがめちゃくちゃです!この子がベビーカーのなかで笑うのを見たときから、イヤな予感はしていたんです…フランスでベストセラーになったブラックユーモアあふれる物語。

久しぶりに読んだ海外作品です。
タイトルがあまりに衝撃で、だからかなおさら気になって手に取りました。
10代続く自殺用品専門店に生まれた二男のアラン。彼が生まれる前まではお店にふさわしい家族だったのに、アランは陽気でどんな言葉にも前向きで。
よくこんな家族の中で暮らしているのに暗くなったり悲観的になったりしないなと思いました。
最初は読んでいても暗くなるような内容で、自殺したいと思っている人たちの言い分も誰かしら抱えているような悩みで身近にも感じて陰鬱となっていったのだけど。
それでもアランがいることで徐々に家族にも明るい部分や前向きな部分が出てきて洗脳されてきて、最後にはみんな幸せそうで、素敵なラストになるんだと思いました。
・・・最後の1行を読むまでは。
始めは意味が分からなくて、それで終わりだと思わなかったのでページをめくったらあとがきになっていて、どういう事だ?と何度も最後のシーンを読み返しました。
正直どうしてこうなってしまったのか、読み終えた今でも理解が出来ていません。
ブラックユーモアっていっていいのか?^^;
心の中のモヤモヤ度がハンパないです。
うーん・・・うまく言葉に表せません。まだこの物語の余韻から抜け出せないでいます。
ずっとその想いを離さない。それだけで衝撃作であり著者の思惑通りになったという事なのでしょうか。

<武田ランダムハウスジャパン 2011.9>H24.2.3読了