
著者:朝井 リョウ
幻冬舎(2011-12-09)
販売元:Amazon.co.jp
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自分の力だけで生きていると胸を張って言えるわけではない。じゃあ、子どもかというと無知に振舞える年齢はとうに過ぎている。いちばん自由で、いちばん窮屈。恋や、将来の不安や、もてあまし気味の孤独の中で揺れ動く大学生5人とその仲間たち。彼らが踏み出す“最初の一歩”とは?日常にひそむ一瞬のきらめきが詰まった青春小説の決定版。
彼氏がいるのに、親友に想いを寄せられている。汐梨、平凡な日常と、特徴のない自分に飽き飽きしている。翔多、絵を通して、壊れた家族に向き合おうとする美大生。新、美人で器用な双子の姉にコンプレックスを抱く浪人生。梢、才能の限界を感じつつも、バイトをしながらダンス専門学校に通う。遙。あせりと不安を力に変えた5人が踏み出す“最初の一歩”。
つい最近朝井さんの新刊を読んだ気がするのですがまた新刊が出ましたね。活動的だなぁ…。
今回はもうすぐ20歳を迎える5人の男女が主人公。
それぞれの悩みは分かるんだけど、何だか気持ちとか雰囲気が若くてついていけないところもちょいちょい^^;もうしょうがないかぁ。
それぞれの主人公に対して共感できる部分があったかなと思う。
自分が小さい頃に思い描いていた20歳と実際に20歳になってみたときの印象が違いする。いつ大人になれるのか、20歳になったらどうふるまうのが正しいのか。
それは凄く分かる。私は今でもわからない。27歳にもなって何を言ってると思うのだけど。
それでも、それぞれ何かを見つけられた気がしてそれが救いでした。
5つの物語が同じ世界なのも面白かったです。
学生が作った映画とか、それにかかわる人たちとか。
あの事件の犯人にはびっくりしました。
でも、そうしてしまう気持ちも少し分かった。
〈幻冬舎 2011.12〉H23.12.26読了
いい感じで新刊が出てますね。
前作もそうでしたが、装丁が爽やか。内容と著者!の雰囲気にあってる気がします。
確かにみんな悩みとか若くって、共感は難しかったかもしれません。大人になったなあ(というか年取った?)と思って、親のような気持ちで見てたような…