よろずのことに気をつけよよろずのことに気をつけよ
著者:川瀬 七緒
講談社(2011-08-09)
販売元:Amazon.co.jp
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呪いで人が殺せるか。変死体のそばで見つかった「呪術符」を手がかりに、呪術の研究を専門にする文化人類学者・仲澤大輔が殺人事件の真相に迫る、長編ミステリー第57回江戸川乱歩賞受賞作。

最近何かの受賞作ばかり読んでいる気がします。新鋭の作家さん。バラエティに富んでいてとても面白いです^^
今回のテーマは呪術・・・なんでしょうか。文化人類学者・仲澤大輔の元へ突然若い女性が飛び込んでくる。その彼女、砂倉真由は1か月前に祖父が何者かに殺された。さらにその殺され方が尋常ではなく呪いか何かを受けたような惨殺死体となっていた。2人が住んでいた家の庭におそらく5〜60年前に作られたであろう呪いの呪術符が見つかる。そこから仲澤と真由が警察とは別に独自のルートで真実を暴いていきます。
面白かったです。いろんな古くからの伝統的なものが出てくるし2人が現地へ赴くことで様々なことが分かってくる。四国や東北やその他もろもろ。2人がいいコンビなんです。相性が^^言葉の掛け合いが面白かったです。
ラストがここで終わるのかと思いましたが、それでも過程は素晴らしかった。
ちょっとグロテスクで怖い部分もありましたがよかったです。
また新刊が出たら読んじゃうと思います。

〈講談社 2011.8〉H23.12.3読了