妖怪アパートの幽雅な日常(7) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(7) (YA!ENTERTAINMENT)
著者:香月 日輪
講談社(2007-10-18)
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旅立ちの季節、夕士の決断。学年末、条東商は3年生追い出し会の準備で盛り上がり、妖怪アパートでも秋音の送別会が開かれる。そんなある日、千晶先生の教え子の事件や、まり子さんの哀しい過去を知った夕士は、考える力をつける=学ぶことの重要性に気づいていく。

第7弾。夕士君ももうすぐ高校3年生になります。
今回のテーマは性と親子かな〜。
性に関してはなかなか難しい問題がありますよね。
恥ずかしいものだと思って親子で話をすることはほとんどないし、友達間でもそうそうは話さない。でも、ちゃんと理解しておかなきゃいけない大切な問題。
性に関してもだけど中学生、高校生という思春期の時代は子供の成長を見守りつつも親が監視していなければならない時期だと思う。
子供の気持ちとしてはもう子供じゃないから子ども扱いしないでほしいと思う。でもまだ根本的な部分は子供でちゃんと親が支えていないと違う方向へ行ってしまう場合もあると思う。
千晶先生の過去もまり子さんの過去も、すべては親が原因だと思う。
ヨーコの親は押し付けすぎ、まり子の親は放置し過ぎ。
夕士も言っていたけどちゃんと子どもと向き合っていないのだと思う。
まり子さんの過去は切なくなった。身から出た錆だと言えばそれまでだけど、でもまり子さんが違う道へ進んでいることを正してくれる大人はいなかった。
ちゃんといてくれたのなら、まり子さんが死ぬこともなかったんじゃないかなと思う。
今回また夕士が人の過去を知ったことで、学ぶことについてまた考えていましたね。
早く自分で稼げるようになることも大事だけど、ちゃんと人間力を付けていく時間も必要で大事だと思う。
夕士は絶対に大丈夫だと思うけど、自分でもちゃんと学びたいと思ったんですね。
学びに対する考え方がちょっと変わって終わったので、これは展開が気になります。
あと3冊。大事に読んでいこうと思います。

〈講談社 2007.10〉H23.11.18読了