はやく名探偵になりたいはやく名探偵になりたい
著者:東川 篤哉
光文社(2011-09-17)
販売元:Amazon.co.jp
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『藤枝邸の完全なる密室』
藤枝修作は伯父の藤枝喜一郎を殺すために屋敷へやってきた。完璧な密室殺人を作り上げ、退散しようとしたところ、屋敷内に不審な男性が入り込んでいた。
『時速四十キロの密室』
鵜飼と戸村は依頼主である小山田幸助の元へ向かうために海へ来た。妻が浮気をしており、相手を調べてほしいという依頼だった。しかし、展開は思わぬ方向へ。妻の浮気相手が何者かによって不審な死を遂げたのだ。
『七つのビールケースの問題』
鵜飼と戸村は依頼主の老人の元へ向かった。しかし、老人はいない。諦めて近くの商店でビールを購入した。そこの商店の娘がビールケース7箱がなくなったので探してほしいという。
『雀の森の異常な夜』
戸村は大学時代の友人の圭介の家へやってきた。その家は西園寺家といって名家である。圭介の姪にあたる絵里に誘われ夜道を散歩していた。すると、西園寺家の当主庄三が誰かに車椅子を押されて散歩している姿を見かける。
『宝石泥棒と母の悲しみ』
屋敷で何者かによって宝石が盗まれた。内部の犯行の可能性が高いため、仕方なくかつての教え子の鵜飼に犯人を捜してもらうことに。

東川さんの最新刊です。烏賊川市シリーズ第6弾!
本屋大賞を受賞されて、その作品もドラマ化されて(見ていませんが)すっかり予約がたくさん入るようになっちゃって、大変な作家さんになりましたね。
でも、結構あっさり読み終わるんですよね^^;とくに烏賊川市シリーズは。
早く読み終えてもしっかり面白いんですけどね〜
ということで今回も楽しみにしていたのですがまさかの短編集。さらに砂川刑事が登場しないので、コンビ同士の対決がなかったのがちょっと残念でした。
どの作品もいろいろありえね〜と思いつつも、いつものようなギャグテイストで面白かったです。
トリックとして面白かったのは「雀の森の異常な夜」ですかね。なるほど!と読んでいて面白かったです。
そして意外な感じだったのが最後の作品。宝石のありかはなんとなく想像できたのですが、いろいろの諸々が(言ったらネタバレになるため^^;)騙されました。目線も新しい感じで面白かったです。
そして相変わらずの鵜飼、戸村コンビ。ちゃんとしてる部分は1割弱であとは真面目なのか不真面目なのかただのアホなのかなんなのか・・・
2人を見ていたら(読んでいたら?)小さな悩みは吹っ飛びますね^^;
東川作品を全部読んで思ったのは、烏賊川市シリーズが1番くだけててくだらなくて面白いってことです。
なので、今回は多分シリーズが出るのは久しぶりだったと思うのですが、ずっと続いていってほしいなと思います。
こっちのシリーズは映像化しませんように・・・(ぼそ)