
著者:酒井 順子
講談社(2011-07-29)
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きれいなのは思い出だけじゃないんです! 「四十代のラブ・アゲイン」「源氏物語と海老蔵物語」「人前チューの絶滅」「私と原発」「フェイスブックで覗き見気分」など思い出づくりにも最適の全53篇!
週刊現代に連載しているもので、今回で6冊目だそうです。それは知らなかった^^;新刊だ〜と思って手に取ったのだけど。
最初からびっくりしました。目次をばーっと見ていて「ジャニーズと金閣寺」というタイトルが目に飛び込んできたんです。
え?え?ジャニーズと金閣寺?思いっきり剛君舞台やってますけど。ちょっとでも剛君のことかいててくれないかなぁ〜・・・なんて思っていたら。
・・・思いっきり剛君のことでした^^;びっくり。最初にそこだけまず読みましたよね。そりゃ。
しをんさんのエッセイで「森○剛」って書かれていたことはあったけど^m^V6の名前を読んでいる本の中から発見したのは初めて!嬉しかった〜。
内容もね、良かったんです。酒井さんは「金閣寺」を観劇なさったのだそう。しかも原作がとても好きだったので(「金閣寺の燃やし方」という本も出されてるくらい。)、どう舞台化するんだろう。主人公の吃音の青年は誰がどう演じるんだろうと気になっていたそうです。で、見てみたら剛君。その姿を見た瞬間、納得したそうです。タッキーでも岡田君でもなく、剛君だからしっくり来るって書いてました^^;
ジャニーズのタレントは若いうちはキャーキャー言われているけど、脱皮するのは難しいもの。でも、剛君はそこから脱出した。それをファンも満足してるんだろうといってくれていて嬉しかったです。そうそう、剛君の演技は凄いのよ!最後に「溝口役をジャニーズの人、それも森田くんへという配役は、演出家の慧眼というべきものだと思います」と書かれていて、嬉しかったです。ファンではない人のコメントって、嬉しいものですね^^
酒井さん、来年東京で凱旋公演をしますのでその時もぜひ!観にいらしてくださいね!(宣伝)
その部分だけ読んで結構満足したんですけど、他の部分の感想も。
酒井さんの世代での振り返りなので微妙に合わないところもあったのですが、面白かったところを抜粋。
朝ドラを見ていた作品で1番昔のものは何かで世代が分かるっていう部分があったのですが。
私も考えてみました。みていたと思うけど内容は覚えてないけどタイトルだけ覚えているのは「ぴあの」「春よ、こい」「ひらり」
で、ガッツリ見て内容も覚えているのは「あぐり」ですね。あぐりは中学1年の時だと思います。斗真君も子役で出てたね。なぜか「あぐり」だけは最初から最後まで親に録画を頼んでみていたんですよね〜。なので凄く覚えています。その次にガッツリ見たのが「ゲゲゲの女房」ですから^^;
これで、世代の参考になるかな?
あとはサザエさんは今やファンタジーの域に入っていると著者が言っていたのだが。
前に何かで見たのだけど、サザエさんって昔は家族旅行でいろんな場所へ行ってるんですよね。日本全国を旅してるんです。でも、最近はそれはない。理由はサザエさんを舞台とした時代と今の時代が合わなくなってきたから。あくまでサザエさんは日本の70年代の世界を保っているんだそうです。今っぽい部分を入れちゃったら、サザエさんじゃないもんね。たまに27時間テレビで芸能人が声優をしたりするけど、それくらいだし。
サザエさんはずっと視聴率がいいらしいですけど、古きよき日本の姿が残っているから見る人もずっと見続けているんですかね。
あとは最近の子どもの名前の話。
いや〜・・・すごいですね。いろんな名前があるもんだ。
酒井さんがおっしゃってますが「名は体を表す」んですよね〜。私は自分にもしかして子どもが出来たら絶対に麗とかつけないようにしよう・・・名前負けしそうだから^^;
それくらいかな〜
ほかは歌舞伎とか世相とかそんな話題だったから割愛で。面白かったです。
〈講談社 2011.7〉H23.9.7読了