
著者:有川 浩
アスキーメディアワークス(2011-05-25)
販売元:Amazon.co.jp
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春川巧が主宰を務める小劇団『シアターフラッグ』。300万の負債を抱え解散の危機が迫る劇団に、地方都市の高校から学校公演の依頼が舞い込む。利益が見込めないことを理由に反対する鉄血宰相・春川司を尻目に、初めての公演依頼に舞い上がる『シアターフラッグ』のメンバー達。しかし、意気揚々と学校へ乗り込む彼らに思いも寄らぬトラブルが次々と降りかかり…!?有川浩が舞台『もう一つのシアター!』のために書き下ろした珠玉の脚本集。巻末には、大和田伸也、阿部丈二とのスペシャル対談も収録。
ようやく順番が回ってきました。読めた〜ウレシー。
戯曲を読むのは、「二万七千光年の旅」、「針と猫」、「血は立ったまま眠っている」に次いで4冊目です。
この本を出されていたことは知っていたのですが、内容等は知らないで予約していました。そうしたら、以前はなまるカフェで大和田伸也さんがゲストで出られたときに、小劇団の舞台に出たといい「脚本は小説家の有川浩さんが書かれて・・・」と言うもんだから何〜!?と反応しましたともさ!大和田さんが言っているのが例のあの本だ!と興奮。実際に舞台の映像も流れていました。未読の時だったためどこの部分か分かりませんでしたが^^;それでも、大和田さんは小劇団の方々のことも、有川さんのことも褒めていました。息子さんも俳優さんなのですが、息子さんの勧めですでに「シアター!」は読んでいたとの事、それも何かの縁なのでしょうね。
有川さんが小劇団について書くきっかけとなったのは、「図書館戦争」のアニメで柴崎の声を担当された沢城みゆきさんが小劇団に準劇団員として所属していることを知ったからで、さらに劇団の目標が「黒字を目指す」だったのが驚いたからだったと言うことから始まったんですよね。
私は札幌に住んでいますが、東京ほど舞台の設備が整っている施設はありません。だからか、結構人気の俳優さんが出ている舞台でもなかなか完売って言うのは難しいくらい。
だから、東京のようにたくさん大なり小なり舞台劇場があって、劇団もたくさんあると言うことが、驚きで、シアター!を読んだことでその現状を知ったような気がします。
ああ、あとは健君がここ数年小劇団の方々とコラボして舞台をしていて、たくさん劇団があるんだなぁって知ったのも大きいかな。今秋もコラボで舞台するし。
今回は戯曲でしたが、まさに自分が舞台を目の前にして観劇している様な感覚に陥りました。危うく降りる駅で降りすごしそうになりました^^;
演じられたのは沢城さんが所属されているTheatre劇団子の方々。
司役の方はキャラメルボックスに所属されている方なんですね。キャラメルボックスといえば「針と猫」をされた劇団と言う印象が強いです。あとは、上川隆也さんが所属されていた劇団っていう・・・。
やはり有川さんが書かれているからか、雰囲気も登場人物たちも「シアター!」そのものだと感じました。特に注釈を読んでいると、司役の方が本当に素晴らしかったみたいですね。その細かな演技が見ていなくても頭の中で繰り広げられているようです。
大和田さんは何と憎たらしい役で^^;いや、その言い方は違うけど。それでも文章を読んでいて大和田さんが演じているんだと思うからそれでもちょっと面白く感じてしまうのが不思議です。
シアターフラッグの団員の冒頭の甘ったるさは、司同様イラっとしましたね〜。
司はきっと前祝に参加しないだろうし、写メの中にも入らないだろうなと。司役を演じられた方は本当に原作を読み込まれているんだろうなと言うことが分かりました。
ストーリーもとても面白かったです。劇団員が奮闘する姿が良かったです。
また有川さんに脚本を書いて欲しいなぁと思うくらいに。
舞台って生ものだから、本番にならないとお客さんの反応が分からないって言うのが怖くもあり面白いですよね。
有川さんが「ここで笑うか!」と思った部分がたくさんあったそうですが、わたしもその場にいたら笑う気がする・・・って思ったところもありました。
そういうのが舞台の醍醐味ですよね^^
分かります分かります^^舞台は1度行ったら癖になっちゃいますよね。舞台は私も大好きです。だいたいは東京まで行かなきゃ行けないのがネックですが・・・^^;
・・・あ〜「シアター!2」を買って満足してまだ読んでない・・・。何とか今年中には読まないと(ソレバカリ)
〈アスキーメディアワークス 2011.5〉H23.8.5読了
舞台という生モノの雰囲気がすごく伝わってきて、面白かったですねぇ!
そしてやっぱり、鉄血宰相は鉄血宰相で、ゲキ萌えでした(笑)。
脚本読んだら、舞台も見たくなり、DVDを買ってしまった私です。あまりにも、誘惑に弱過ぎる(^_^;)。面白かったんで、イイですけどね♪