キミは知らないキミは知らない
著者:大崎 梢
幻冬舎(2011-05)
販売元:Amazon.co.jp
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先生、本当のことを教えて。何で私の前に現れたの?研究者だった亡父の手帳を渡した直後、突然姿を消した先生。ほのかに想いを寄せていた高校2年の悠奈はたまらず後を追う。ところが再会したのは穏やかな先生とは別人のような鋭い眼差しの男。さらに悠奈の前に、「お迎えにあがりました」と謎の男たちが現れて―。

始めのほうから怒涛の展開で、あれよあれよという間に逃げる身となって、読んでいるほうも混乱しました^^;
え、え、今どういう状況?と行き着く暇がなくあっという間に読んでしまいました。
父が亡くなった場所の住所に住んでいるらしい、想いを寄せていた先生。
たまらず悠奈はその場所へ向かうのだけど、そこからがもう凄い展開で。
その村を牛耳っているらしい大公路家、東山家、西園家。その家計の人たちがたくさん出てきてここの家の家計の人がこの家に仕えていてとか物凄くややこしくて理解するのが大変でした^^;
始めはどうして悠奈をここまでみんな追うのかと思っていたけど、まさかの悠奈の出生の秘密に驚きました。だからあんなにみんな頑なだったのか。
自分の行っている調査も関係しているとはいえ、津田先生がとてもかっこよかったです。学校で知り合った状態の先生が好きになったみたいだけど、本性?を表した先生との呼吸も合っている気がしたし、お似合いなのでは?^^
最後まで誰が敵で誰が味方か分からなかったけど、収まるところに収まってよかったのかな。
最後の先生の登場は何だったのでしょうか?
今度はライバルが増えそうで大変ですね。
でも、命を懸けて守ってくれたのだから、ほかの生徒たちに勝ち目はないと思うけど。

<幻冬舎 2011.5>H23.6.30読了