密室に向かって撃て! (光文社文庫)密室に向かって撃て! (光文社文庫)
著者:東川 篤哉
光文社(2007-06)
販売元:Amazon.co.jp
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烏賊川市警の失態で持ち逃げされた拳銃が、次々と事件を引き起こす。ホームレス射殺事件、そして名門・十乗寺家の屋敷では、娘・さくらの花婿候補の一人が銃弾に倒れたのだ。花婿候補三人の調査を行っていた“名探偵”鵜飼は、弟子の流平とともに、密室殺人の謎に挑む。ふんだんのギャグに織り込まれた周到な伏線。「お笑い本格ミステリー」の最高峰。

図書館にある東川作品をひたすら予約して、回ってきたものから読んでいるのですがこの作品は続編だったんですね・・・。巻末にシリーズ名が載っていて失敗したと思いました。ストーリーの中にバンバン前作の事が登場しているし。ネタバレはありませんでしたが。まあ、しょうがないですね。
今回読んだ本は烏賊川市という場所が舞台。東川さんの作品はいつも特徴的な警察のコンビが登場しますよね^^それが面白いです。
全体的には本当にコメディタッチ。志木刑事と砂川警部が誤って拳銃を流出してしまったシーンも完璧なコメディだったし、鵜飼と流平のコンビは茶番?^m^子供の喧嘩みたいだし。ああいう軽いノリが東川さんの特徴なんでしょうね。登場人物も個性的で面白かったです。新大家の二宮朱美とかお嬢様の十乗寺さくらとか。
トリックは例によって例のごとく全く気付きませんでした。
突飛といえば突飛なのですけど、それでも納得できましたし。やっぱりトリックとかミステリ要素はコメディではなくて本格なんですよね。
面白かったです^^このシリーズはまず前作の「密室の鍵貸します」を読んで、次へ行きたいと思います^^

〈光文社 2002.10
 光文社 2007.6〉 H23.5.4読了