4ページミステリー (双葉文庫)4ページミステリー (双葉文庫)
著者:蒼井 上鷹
双葉社(2010-12-15)
販売元:Amazon.co.jp
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こんなにしっかりしたアイディアを原稿用紙五枚ぽっちにしちゃうなんてもったいない。と内外から言われ続ける、『小説推理』の名物連載「2000字ミステリー」。でも、短いからこその、この面白さ!?5年も続く当連載をギュッとまとめたこの1冊で、ぜひともお確かめを。オール4ページ、全部で60本。冒頭の「最後のメッセージ」は本格ミステリ作家クラブ編のアンソロジーにも収録された上作。

本当に4ページのミステリーがたくさん収録されているのかと、読んでから気付きました。
蒼井さんといえば短編!というイメージですが、今回はさらにショートショートで60作!も収録されていていました。
結構薄い本なのですが、やっぱり60作も書かれているので読み応えがありました。
そしてどの作品も一筋縄では行かない。たった4ページなのに「なにぃ!?」って思わせる展開ばかりで。やっぱり蒼井さんは短編がいいな。長編が駄目なわけではないんですけども。
連載ものを収録したものだからか読んだことがあるものも何作かありました。
「九杯目には早すぎる」と「二枚舌は極楽へ行く」という以前出た作品もありましたし。
話の中で「堂場刑事」も登場しましたし、何だか今まで読んだ本で登場した言葉や人がこの本に詰まっている気がして嬉しかったり^^
こういう本もあるんだなぁと満足して、本を読み終えました。

〈双葉社 2010.12〉H23.5.1読了