
著者:東川 篤哉
実業之日本社(2011-02-18)
販売元:Amazon.co.jp
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私立鯉ケ窪学園高等部副部長・霧ケ峰涼の周辺にはなぜか事件が多発する。校舎から消えた泥棒、クラスメ-トと毒入り珈琲一族との関わり、校外学習のUFO騒動―はたして解決できるのか…。
「霧ヶ峰涼の屈辱」霧ケ峰涼は生物の石崎先生に探偵部の顧問になってもらうためにお願いしにE館へやってきた。そのとき、涼は泥棒らしき人物に体当たりされる。犯人を追いかけるが、見失ってしまった。そこには3人の男性がいた。
「霧ヶ峰涼の逆襲」涼は帰り道に怪しげな男性を見つけた。その男性は芸能カメラマンで、俳優の安藤カケルを張っているらしい。しかし、その家には相手だといわれる舞台女優しかいなかったようだ。安藤カケルは本当に家の中にいたのだろうか。
「霧ヶ峰涼と見えない海」涼の親友奈緒ちゃんから頼まれごとをしていた。奈緒ちゃんが下宿している門倉家の主、新之助氏の命を何者かが狙っているのだと言う。そして実際、命を狙われた。
「霧ヶ峰涼とエックスの悲劇」涼は観測会に参加していた。地学の担任である池上先生はUFOを見つけたと意気込み、後を追う。その先で見つけたものは、畑の真ん中で治れている女性だった。しかも、池上先生の友人だと言う。
「霧ヶ峰涼の放課後」涼と奈緒は倉庫で不良の荒木田を見つける。生活指導の先生もそれを見つけ、煙草を探し始めた。しかし、見つからない。放課後、荒木田が涼を誘い、礼だと言って好きなものを頼めと言う。涼は荒木田に奢られる理由は分からなかった。
「霧ヶ峰涼の屋上密室」涼は野球部との勝負の帰り、教育実習生の野田栄子を見つけた。会話をしていると、栄子先生が上を見上げた。その後、上から女子生徒が落ちてきた。栄子先生は下敷きとなり、涼は事件に巻き込まれる。
「霧ヶ峰涼の絶叫」足立駿介は砂場で何者かに殴られ倒れていた。足立は自分が部長になったことで陸上部を辞めた大平と小仏が怪しいとにらむ。涼は勝手にワトソン訳となり、足立のペースにのまれる。
「霧ヶ峰涼の二度目の屈辱」友人の森野美沙に絵のモデルになってくれると頼まれる。しぶしぶ美術室へ向かうと、荒木田が石像の下敷きになっていた。まだ犯人は近くにいると思い後を追うが外へ出た形跡がない。またE館で事件が起きた。
ちょっとネタバレあります
以前読んだ「謎解きはディナーのあとで」が面白かったので、今回も読みました。
この本の帯に「謎解きはディナーのあとで」で東川さんの作品の魅力に気付いた皆さん、気付くの遅すぎ!っていう文章がありました。私もその1人だったので「あ、すみません」と一応謝っておきました。
この本は単体だと思っていたのですが、シリーズの第3弾なんですね。
そこすらちゃんと分かっていません、また怒られそうですね^^;
東川作品を最近いっぱい予約をしたので、待っていてください^m^
今回もとっても面白かったです。
何よりも霧ヶ峰涼という存在が本当に面白い。「エアコン」と言われると先輩だろうが刑事だろうがつかみ掛かるって言うのが面白いです^^
雰囲気はハルチカシリーズのチカちゃんなのですが。それよりももっとぶっ飛んでいました^^;
こんな個性的な生徒がいてちょいちょい事件があって。何だか高校生活がとっても楽しそうです。読んでいて羨ましくなっちゃいました。
また霧ヶ峰涼という存在がぶっ飛んでいて個性的なのですが、事件についてはちゃんとミステリでした。
どの事件もなるほどと思いましたし、真相がまた考え付かないようなものばかりでした。
個人的には「霧ヶ峰涼の逆襲」と「霧ヶ峰涼の屋上密室」が好みでした。どれも面白かったですが。
〈実業之日本社 2011.2〉H23.4.7読了
これ面白かったですよねー。
キャラもいいんですけど
さりげなくバリバリ本格ものですし
着眼点の面白さがいいんですよね。
他の作品の感想楽しみに待ってますね