「来ちゃった」「来ちゃった」
著者:酒井 順子
小学館(2011-02-03)
販売元:Amazon.co.jp
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このふたりの旅が、面白くないはずがない!
著書多数、超人気エッセイスト・酒井順子さんと、『きょうの猫村さん』が人気の漫画家・ほしよりこさん。
ふたりが選んだ目的地は、「出生率一位の地」「寅さんが最後に行った地」「こけし工人がいる温泉」etc.
ど真ん中よりも端っこへ。限りなくニッチなデスティネーションばかり。
行った先ではリュックひとつ背負って、灼熱の太陽に焼かれながらサトウキビ畑のなかで自転車をひたすらこいだり、藁ぞうりに白手袋をはめ、ロープにつかまって岩をよじ登ったり、船酔いで顔面蒼白になったり――
いろんな意味で「来ちゃった…」とぽつり、つぶやいてしまうような、近くて遠い国内旅35に海外2か所を加えた、計37の旅の記録が1冊にぎゅぎゅぎゅっと詰まっています。
あたりまえの観光地を訪ねる旅にはもう飽きてきた大人女子への、旅のヒントが満載です。

最近私の中で酒井順子さんの本がブームです^^
更に、以前も書きましたが私の人生の目標は47都道府県全制覇なんです。
1ヶ月に1回、3年間旅行なんて羨ましいです。仕事とはいえ。
ということで、読みました。
行く場所が、そこにお住まいの方には申し訳ありませんが、なんともマニアックなところが多くて^^;興味深かったです。
北海道も出てきましたが、宗谷本線ですかぁ。私もテレビでしか見たことがありませんが、本当にきれーに北に行く路線ですよね。
行ってみたいなと思ったのは新潟の栃尾と言うところでした。油揚げが食べたい。あとは巴御前のお墓があると言う事で。それも気になる。
と、四国をめぐるお遍路かなぁ。
福岡のお茶も興味深かったです。静岡だけじゃないんですね。っていうのも失礼発言な気がしますが。
私が行った事があったのは広島と岩手かな。青森もあるけど修学旅行だから何となくカウントしたくない。
厳島神社は本当に良かった。酒井さんの行かれた時は広島市民球場があったそうですが、私は建て替えられた後でした。1年しか違わないのに・・・。
そして、やっぱり東北地方の場所は、読んでいて胸が痛くなりました。
福島の「フラガール」の舞台となったスパリゾートハワイ。ここが建設されるまでのドキュメントも見たことがあります。大変な苦労をされたことも。建物は、無事なのかなぁ。
そして、旅行の最後の場所が岩手でした。しかも三陸海岸。2年前に私も岩手、いったんですよね。盛岡と花巻と平泉。
今年は仙台へ行きたいなと思っていたんです・・・。
でも、行けないですね。1日も早く復興する事を願っています。
復興したら、絶対に行きますから!

〈小学館 2011.2〉H23.3.22読了