
著者:伊坂 幸太郎
新潮社(2010-12)
販売元:Amazon.co.jp
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「喫茶店」で巻き起こる数々の奇跡、退職を決意したあの日のこと、「青春」の部屋の直筆間取り図、デビュー前のふたりの恩人、偏愛する本や映画に音楽、「干支」に怯える日々、恐るべき料理、封印された「小説」のアイディア―20世紀「最後」の「新人作家」が歩んできた10年。
伊坂さん初のエッセイ集です。今まで書かれた10年分のエッセイですから、何だかずしっと重たい気がします。すでに知っている内容もありましたが、伊坂さんの小説の部分以外のことが垣間見えて嬉しかったです。
たくさんの媒体にエッセイを書かれているみたいですが、私は多分何一つ読んだ事がなかったです。あ、これ知ってるって言うのがなかった。
伊坂さんって、年上の男性に言うのはなんですが、かわいい方ですよね^^
エッセイはいろんなテーマがありましたけど、どれをとっても考え方とか悩み方がかわいいなと思いました。文章の書き方もあるのかもしれませんが。
お父さんとのエピソードや奥さんとの会話も何だか面白くて素敵でした。
伊坂さんが専業作家になると決め、会社を辞めることにしたときの奥さんの言葉が良いなと思いました。多分私がその立場だったらいえません^^;その後に言った「ダメだったらきっかけを作った斉藤さんのせいにしよう」っていうのがまた良いんですけど。
伊坂さんがやめるきっかけになった「幸福な朝食退屈な夕食」をちゃんと聞いた事がないので、聞いてみようと思いました。
また、エッセイを読んでいると、すでに読んでいる本の紹介があったりしてそれも面白かったです。
去年「オー!ファーザー」を読んだ時に、久しぶりに伊坂節が帰ってきた~と思ったのですが、本当に結構前から連載していたものだと知ってビックリしました。その後に「モダンタイムス」を書くとか連載するとか書かれていたので。時系列が混乱します。
また、書かれた作品のことについても載ってました。いろんな作品で登場する泥棒の黒澤という名前は黒澤清監督から取ったとか、家庭調査官の登場する作品を書いたのはその職業で働く知り合いがいたからとか。
「チルドレン」は伊坂作品の中で私が1番好きな作品なので、是非ともまた陣内に会いたいと思ってます。書かれる意思はあるとの事だったので、待ってます!
後は活字倶楽部に書かれていたエッセイですかね。伊坂さんが気に入った本の紹介がされていまして、また読みたい本が増えました。打海 文三さんが気になります。特に「ぼくが愛したゴウスト」は読んでみたいです。
伊坂さんはエッセイは苦手と書かれていましたが、私は大好きです。是非とも20周年を迎えた暁には第2弾を出していただきたいです^^
〈新潮社 2010.12〉H23.1.26読了
沖縄も相変わらず寒いです。
(といっても、今季最低気温6.6℃ですが)
私もこの本、今読んでいます。(^^)
伊坂さんのエッセイ集って、今までなかったんですね。
好きな映画や本の話もあって、参考になりますね。
それにしても、父親は個性的な方ですね。