KAGEROUKAGEROU
著者:齋藤 智裕
ポプラ社(2010-12-15)
販売元:Amazon.co.jp
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廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。命の十字路で二人は、ある契約を交わす。肉体と魂を分かつものとは何か?人を人たらしめているものは何か?深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。水嶋ヒロの処女作、哀切かつ峻烈な「命」の物語。

私の周りの読んだ方は思ったほどではなかったと言っていたので、私も大丈夫かなぁと思っていたのですが・・・。ダメでした^^;
ストーリーは良かったんだと思います。
自殺しようとしていた人間の末路というかこういう展開もありなのかとは思いましたし、伏線も上手いと思ったんです。
でも、私は展開の問題じゃないんです。
も~・・・文章が・・・読みにくくて。というかもうちょっと上手く書けないのかと、失礼にも思ってしまった。
主人公の大東康雄は40歳と言う設定なのだけど、喋り方がどう考えても20歳前後にしか感じなかった。
そして時折見せる康雄の言葉になぜか身体が痒くなりました・・・。
多分文章の雰囲気が私には合わなかったのだと思います。
ストーリー展開は何度も言うようですが上手かったと思います。
文章が私の好きな感じだったらまた読もうと思うかも。

〈ポプラ社 2010.12〉H23.1.22読了