自ら育つ力 早稲田駅伝チーム復活への道自ら育つ力 早稲田駅伝チーム復活への道
著者:渡辺 康幸
日本能率協会マネジメントセンター(2008-11-28)
販売元:Amazon.co.jp
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「箱根駅伝史上最強」「伝説のランナー」渡辺康幸の初の自著。
10年以上低迷を続けていた名門・早稲田大学駅伝チームを、4年で12年ぶり箱根駅伝往路優勝に導いた、常に勝ち続けるための【自己成長のしくみ】を公開!
かつて「史上最強ランナー」「伝説の男」と呼ばれた著者は、「超急成長」と「超転落」の稀有な体験から何を導き出したのか?
■千葉のサッカー好き少年を急激に成長させた「小出マジック」
■オンボロ合宿所に住み込み始めて目にした競走部の「現実」
■シード落ちの夜、涙で交わしたそのまんま東(東国原英夫)氏との言葉
■世界まで上り詰めるための早稲田流「カマス実験」
■伸び悩むときは「弱み」に目をつけよ!
■一般入試組の選手を全日本メンバーに仕上げる「相楽再生工場」「相楽ノート」の秘密
■いつもは温厚な「兄貴分」ワタナベ監督がキレるただ1点の「逆鱗」
■どん底にあった三輪を立ち直らせた竹澤健介の「一言」
著者・渡辺康幸自身、また早稲田大学競走部現メンバーの成長エピソードをふんだんに交え、リアルかつ具体的な育成メソッドを紹介します。
まだまだ大きくなりたい、さらに自分を磨きたいというすべての方の、力強い味方になる一冊。

ずっと前から読みたい読みたいと思っていたのですが、積読本が多かったのでなかなか読めませんでした。
それでも、絶対に箱根駅伝前までには読まなくちゃと思っていたので、ギリギリでしたが読めてよかった・・・。
渡辺監督のイメージは、監督と言うよりまだ選手のイメージです。
私は渡辺監督の選手時代はあまり知らないんですが、それでも昔の映像でしょっちゅう見ますし、駅伝の区間記録がここ数年まで相当残っていたんですよね。本当に凄い選手だったんだということが駅伝を見ていると分かります。
その過去の名選手が、低迷を続けているかつての母校早稲田大学の監督に就任。
「4年で結果を出します!」と言ってから苦悩の日々。
刊行されて2年しか経っていないので、今も現役で走っている選手の話もたくさんされていたので読んでいて面白かったです。
早稲田が低迷していた時も覚えています。昔の凄かったときも知っているので、いつか強い早稲田が戻ってきてくれると思ってました。
シード権がギリギリ獲得できなかった11位だった時も覚えています。最後に走った高岡選手が手を合わせて「ごめん」と言ってゴールした姿を。でも、高岡選手は区間4位。必死に追い上げているのが画面からも伝わってきました。彼だけのせいではないです。
渡辺監督のトレーニング方法の「自ら育つ力」と言うのは大事だと思います。やっぱり自己管理が出来ていないと実力も伸びないし故障の対応も変わってくると思うので。
でも、渡辺監督はただエリート選手だったのではなくて、社会人になってからの7年間、ずっと故障との戦いで挫折も味わったから、監督と言う仕事が出来て選手とも向き合えるんだろうなと思いました。
渡辺監督の過去の経歴は本当に凄いですね。まさにスーパースターと言う言葉が似合います。早稲田大学の「ビッグ6」と呼ばれた人たちは凄いですね。櫛部監督も花田監督も知っていますよ!ちょっと感動しました^^皆さん大活躍していたアスリートだったんですよね。
にしても自己管理に関しても実力も本当に竹澤選手は凄い選手だったんですね。
いろんな意味で影響力が大きい選手だったんだなと思いました。瀬古さんが走っている姿を渡辺監督が見て早稲田に憧れ、渡辺監督が走っている姿を小学校2年生の時に見て早稲田で走りたいと竹澤選手が憧れて実際に入って。本当に、人との関わりって面白いですね。
監督も取りあげていた三輪選手が、往路優勝総合2位と言う記録でテレビ出演した時、2位なのに「竹澤を胴上げしたかった」と悔やんでいた姿を思い出しました。
早稲田の選手は真面目な選手が多いですね。もの凄く好感を持ちました。
三輪選手は大学で陸上を辞めると言っていました。営業職に就いて、いつかその会社で陸上部を作る事が夢なのだそう。きっと、三輪選手なら叶えられます。
そして2008年の往路優勝の立役者は、私は間違いなく駒野選手だと思います。
駒野選手の安定した5区の走りは今でも覚えています。この走りならきっと往路優勝が出来る。そう思いました。早稲田の課題はやっぱり5区と6区だと思います。今年は誰を配置するのか、興味深いです。
八木選手、三田選手、矢澤選手、中山選手。1年生と出ていましたが、今年は3年生。
来年の箱根駅伝の活躍がとても楽しみです。

〈日本能率協会マネジメントセンター 2008.11〉H22.12.28読了