
著者:東野 圭吾
幻冬舎(2010-07)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
犯罪防止を目的としたDNA法案が国会で可決し、検挙率が飛躍的に上がるなか、科学捜査を嘲笑うかのような連続殺人事件が発生した。警察の捜査は難航を極め、警察庁特殊解析研究所の神楽龍平が操るDNA捜査システムの検索結果は「NOT FOUND」。犯人はこの世に存在しないのか?時を同じくして、システムの開発者までが殺害される。現場に残された毛髪から解析された結果は…「RYUHEI KAGURA 適合率99.99%」。犯人は、神楽自身であることを示していた―。確信は疑念に、追う者は追われる者に。すべての謎は、DNAが解決する。数々の名作を生み出してきた著者が、究極の謎「人間の心」に迫る。
前回読んだ作品が私はあまり好きではなかったので、若干ドキドキしながら読みました。今回は面白かったです。私は割りと好き。
でも、こういう作風で来ましたか。東野さんらしいですね~。
犯人は身近にいるんだろうなとは思いましたが、そう来ましたか。
始めの神楽と浅間のドンパチは、神楽に腹が立ってしょうがなかったのですが、根はいい奴なんですよね。いろんなものに揉まれて忘れてしまっていただけなのだと思いました。でも、リュウは忘れていなかった。
スズランの正体は気付きませんでした。2人で汽車に乗っていて、前の席に乗っていた人が移動したのは、警察の人間が神楽に気付いたから離れて連絡を取っていたのだと思っていたのですが、違ったんですね。
スズランがいたから、神楽の逃亡生活もまだ耐えられるものだったんじゃないかなと思います。
最後に神楽と浅間が何だか仲がいい感じになっているのがまた良かったです^^
正反対の人間同士だったら、案外上手くいくのかもしれないですね。
でも、浅間の目線で読んでいたら本当に腹が立ちますね。
偉いからって下の人間をあごで使うような真似をしていいんでしょうか。
しかも、何も告げずにただ言うとおりにしていればいいだなんて、子どもだって納得しませんよ。浅間は浅間で、かっこよかったと思います。
全てが終わった後に神楽が選んだ道は、良かったと思いました。
おお!ってちょっと嬉しくなりました。
きっとお金もたんまりもらっただろうしね^m^自由に生きればいいと思います。
飾っている絵が、とても切なかったです。
〈幻冬舎 2010.7〉H22.11.27読了
自分の趣味とあわなかったのもあってか、わたしはいまいちでした。
残念です。
白夜行みたいなリアルさが、欲しかったです。