おとなの楽習17 日本の名作おさらい (おとなの楽習 16)おとなの楽習16 日本の名作おさらい (おとなの楽習 16)
著者:中嶋 毅史
販売元:自由国民社
発売日:2010-07-02
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世の中、名作といわれるものは数あれど、作家や作品名を知っていても、内容のわからない作品が多いのでは? 本書は江戸、明治、大正、昭和の有名作家の代表作72作品を断片的に紹介。名作の中には数多くの主人公の生きざま、考え方や人生観が生み出されています。
名作をかつて読んだことがあるあなた…、もう一度読んでみませんか? 色あせた想い出が鮮やかな色彩で蘇り、人生をより豊かに彩るでしょう。
そして名作を読んだことのないあなた…、書名を知っている名作は数多くあるが、内容は知らない…なんっていうことからは卒業しましょう。冒険を、恋を…、登場人物に感銘を受け、当時の生活に想いをはせることが、あなたの人生により深みを与えてくれるはず…。読みたいところから名作の世界へタイムスリップ。

今回のおさらいは日本の名作です。
江戸から昭和まで、現代まで残る名作を4ページくらいにまとめて簡潔に教えてくれています。
タイトルと作者は知っていても、内容の知らない名作はたっくさんあるので、読んでいて面白かったです。
「へ〜、この作品はこんな内容だったなぁ」と思ったのもありましたし、知っているのは再確認しましたし。
昔の作品は、何だか風景が頭の中に宿りますね。
情景が浮かんできます。
それが温かかったり切なかったり不幸だったりやりきれなかったり。
全体的に切ない話が多いですが、その内容が本当に切ない。切ないと言う言葉では言い表せないくらいです。
「野菊の墓」は本当に可愛そうで、涙が出そうでしたし、「風立ちぬ」の夫婦の姿は素敵でいて切なかったですし。
他にもたくさんありました。本当に面白かったです^^
機会があったら、昔の名作をちゃんと読んでみたいと思います。
(今は積読本が多すぎて読めないのですが…。永遠に読めないカモ…^^;)

<自由国民社 2010.7>H22.10.2読了