謹訳 源氏物語 一謹訳 源氏物語 一
著者:林望
販売元:祥伝社
発売日:2010-03-16
おすすめ度:5.0
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■古典学者であり、作家である林望氏の畢生の大作、ついに刊行開始!
原作の『源氏物語』を正確に味わいながら、現代小説を読むようにすらすら読める。
「名訳」を超えた完全現代語訳が、ここに誕生。
■装訂は林望氏
装訂には、「コデックス装」という装本スタイルを採用。どのページもきれいに開いてとても読みやすく、平安から中世にかけて日本の貴族の写本に用いられた「綴葉装」という奥ゆかしい装訂を彷彿とさせる造り。
■各界絶賛!
「新しい読み方の出現」――黒井千次氏 「いやはや、とびきり面白い!」――檀ふみ氏
■全54帖の完全現代語訳、全十巻刊行予定
本シリーズは、すべて書き下ろし。
一巻は、桐壺 帚木 空蝉 夕顔 若紫を収録。

先日「あさイチ」で紹介されており、気になっていました。
源氏物語は興味があるのですが、なかなか読もうと言う気がおきず。
瀬戸内寂聴さんの訳がわかりやすくて上手く再現されていると言われていた気がします。
「あさきゆめみし」も読んだけど、ダメだったなぁ・・・。
昔、学校の国語の授業で習いましたけど、内容があまりに長いので、一部分を抜粋して授業をするんですよね。って、どちらの学校もそうだと思いますが・・・。
なので、全然覚えられなかった記憶があります。
でも、この本はとても読みやすかったです。
文章も今っぽいので、すっと入ってくるんですよね。
にしても源氏。プレイボーイ過ぎるでしょ。
夕顔が亡くなっているのに、別の女の人のことも同時進行で考えていたり。
それに、1番はきっと藤壷なんだろうけど、本当に愛している人を困らせたり悲しませたらダメでしょ。逢瀬を重ねる事だけが愛ではないと思うのですが。
そして若紫への行為。完全に誘拐でしょう^^;よく罪にならなかったなと読んでいて思いました。
これから徐々に女性も登場してくると思うので、忘れないように書いておきます。
全10巻かぁ・・・長いなぁ・・・^^;
桐壺―あまり高い身分ではないのに帝の深い寵愛を受け、他の人たちにいじめを受ける。そのせいで体調を崩し、亡くなる。
空蝉―高貴な年上女性。源氏からの愛を受けるも受け止められず逃げ待とう。でも文思い悩む。
夕顔―乳母の大弍に会いに行ったときに近く(隣に?)住んでいた女性。頭中将の彼女(元?)。源氏と出かけるも睡眠中に六条御息所の呪いにかかり死亡。
葵上―源氏の正妻。帝の左大臣が「娘を嫁に」と言ったのが始まり。お兄さんは頭中将。でも、源氏は寄り付かない。
若紫―夕顔が死に、床に臥せっていた源氏が訪れた寺の中にいた。彼女は藤壷の姪に当たり、面影がある。源氏は若紫を手元におきたくて寺に頼むも、寺の尼が頑なにそれを拒否し続けた。尼が死亡した後も源氏はお願いし続けた。でも認められず、源氏はついに夜に若紫の元へ赴き、若紫をつれて帰る。

〈祥伝社 2010.3〉H22.8.13読了