11人のトラップミス (FUTABA NOVELS)
11人のトラップミス (FUTABA NOVELS)
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叔父の家に借金を頼みに行ったら、叔父の妻を殺すと脅迫する、犯人からの身代金要求電話を代わりに受けちゃって……「トラップミス」などなど、あいかわらず間の悪い、不運な男がどしどし登場し、蒼井節は今回も健在! 短編5本、間にショートショート6本、充実のミステリー・イレブン!

蒼井さんがW杯にあやかって書かれたサッカーにまつわるミステリです。(ホントか?)
アオイさんなる人が登場し、ワールドカップに触発されて書いたのがこの小説だと小説の中で言っちゃってるのがまた蒼井さんらしい感じですね。
やっぱり蒼井さんは短編が良いです。
短編5本もショートショート6本も本当に面白い。隙がありませんね。
犯人やトリックが意外で、サッカーのルールにちなんだタイトルもまた事件とマッチしていて、上手いです。
蒼井さんがこの作品を書かれた真意は分かりませんが、でも十分楽しめました。
面白かったです。

〈双葉社 2010.5〉H22.7.16読了